西九州新幹線の未整備区間における「フル規格」新幹線の整備について、19日に佐賀県の山口祥義知事、長崎県の大石賢吾知事、JR九州の古宮洋二社長が会談し、佐賀県の費用負担軽減を前提とする認識で一致しました。この区間は当初、在来線活用とフリーゲージトレイン(FGT)の運行を計画していましたが、技術的な問題でFGTは断念され、整備方針が「フル規格」に変更となりました。
佐賀県の負担は1400億円以上とされ、地元負担の軽減が重要な議題となっています。今後、政府・与党による具体策が求められていますが、負担割合は法令で定められているため、解決には不透明さが残ります。
この状況は、制度の欠陥や公共の計画立案における不透明さを浮き彫りにしています。本来、地域の負担を考慮しつつ計画を進めるべきであり、その過程で技術的な限界が認識されていながらも、決断が曖昧であった点は重大です。この問題の根本には、計画や技術選定における判断過程のガバナンスの欠如があります。まずは地元負担軽減の指針を法的に整備すること、技術的実現可能性の段階的な評価の制度化、そして事前調査を徹底する計画立案の透明性が重要です。税金の不透明な使い道から解放されるためには、制度自体の全体的な見直しが欠かせません。
これらの改革は、長期的視点での信頼の醸成に繋がることでしょう。
ネットからのコメント
1、西九州新幹線のメリットはほぼ長崎県だから、まずは佐賀県が負担することはずの金額を長崎県が肩代わりして支払う方策を検討するべきではないかな。長崎県がお金を出すのなら名称も長崎新幹線と変えてもいいと思う。在来線も長崎本線なんだから新幹線も長崎新幹線で。その名前を長崎県が費用負担して買うみたいな。新幹線のネーミングライツだ。
2、そもそも、確立しきれていないフリーゲージトレインを実用しようってのが無理だった。未成区間は、完全に国費で建設する必要があろう。今更、佐賀県に建設費を求めるのは筋違いであるし、理不尽極まりない。国とJR九州が、西九州新幹線が必要であると判断するならば、この二者でルートを選定して、全て国費で建設すると同時に、永久的に佐賀県下の在来線を経営分離をせずに、沿線自治体と協議して、実用的なダイヤ(少なくとも毎時1本は最低限)の確保を約束する必要があろう。国やJR九州も、頑張る姿勢を出さないと、ずっとルートも決まらないまま、着工なんぞ出来まい。
3、>フル規格「佐賀県の費用負担軽減が前提」これは当たり前のことですよ。そもそも佐賀県は「フル規格は絶対NG!」だったので、今の在来線を走行できる「FGT(フリーゲージトレイン)」導入で整備新幹線計画をOKとした経緯があります。そのFGT計画が頓挫し、合意契約を反故にして、佐賀県にフル規格の費用を求めるのは筋が通っていませんよ。少なくとも、・新幹線開通後のJRによる在来線の運用継続・フル規格新幹線の建設費用の佐賀県負担額の低減この2点は(佐賀県としては)譲れない要件だと思います。現在、北陸新幹線ルート選定も同じ事由で滋賀県が県内ルート(米原、湖西)を反対していることから(個人的には)佐賀県を推したいですね。もう角栄さん時代の「全国新幹線鉄道整備法」自体が時代に合わなくなっている事を国は受け入れて、地方に負担を掛けない方法も検討すべきだと思います。
4、整備新幹線は50年以上前に計画されたもので、もたもたしてるから、最高速度260キロとか規格が古いままなのがもったいない。そもそも自治体に負担をもとめるのではなく、国が一貫して費用を持つのがいいと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/33151739abb42e2023ba33f633294994183c51d7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]