2013年夏の甲子園大会で花巻東の千葉翔太選手が「カット打法」を武器に大活躍し、準々決勝まで進んだ。しかし、大会本部はこの技をスリーバント失敗とみなす判断を下したため、千葉選手は準決勝でその打法を封印せざるを得なくなり、結果的に無安打に終わりチームは敗退した。この後、日本高野連にはタイミングの悪さに抗議が殺到し、さらに高校野球特別規則の順守の動きも見られることになった。

この出来事は高校野球の制度の柔軟性と公平性に疑問を投げかけます。千葉選手は自身の体格を克服し、出塁率8割を誇るカット打法での出塁を続けてきたが、大会本部の突然の規制変更でその努力が無駄にされたのです。特に「準々決勝後に説明がされた」との抗議が示すように、制度の透明性と一貫性が欠如していたことが問題の核心です。今後の改善案としては、1. 事前に参加校へ明確なルールを周知すること、2. 意図的な不安を避けるためにルールの改訂なども本大会前にしっかりと発表すること、3. 独立した第三者による審査機関の設置を検討することが有益でしょう。千葉選手の悔しさは、適切に運用されない制度が若い選手の夢を阻む例であり、制度の透明性をより高めることが求められます。

ネットからのコメント

1、「意図的にカットしてたら永遠に終わらない」というようなコメントが多いけど、野球経験者なら150kmくらいの直球や落差の大きい変化球を意図してファールにできるものなんですかね。

バッティングセンターで120kmもまともに打てない自分には、千葉君の打法は物凄い技術で、どれだけの努力をしてきたんだろうと衝撃を受けましたけどね。

2、1回戦2回戦では問題なかったというが、問題なかった訳ではない、当時は球数制限がなかったが、待ち球が来なかったからカットするという訳ではなく、どんな球でもカットするというのはフェアプレー精神に反するという事。彼の持ち味なのかもしれないし、反則をしている訳ではないが、プロの投手はカットも出来ない球を投げれるが、アマのレベルでは出来てしまう。全ての選手がそれをして相手の投手を疲弊させることが出来てしまう。球数制限が規制された今では当然の禁止ですが、露骨なカットも当然当時から禁止される事項だと思います。

3、カットすることを禁じたのでは無い。見ようによってはバントに見えるような打ち方で、ヒットを打とうとするのではなく、ファウルを打とうとする意図でのプレイに高野連が待ったをかけた格好。誰のためにもならないプレイだと思うのであれで良かったと思う。

4、意図的にカットしきれるほど甲子園でプレーする選手のレベルは甘い世界じゃないし、それはそれで単に当てて打球を飛ばすのとは別の卓越した技術がないとできない。

いくら上手く見えないように見えても高校野球がアマチュアではあっても決して素人にはできる業ではない。ルールの見えない壁があったとはいえ、千葉君が取った戦法は勝つために生き残るために磨いた技術だったことはもっと評価されてほしいと思っている。プロ野球ではカープの矢野が1打席17球ファールというプロ野球記録を打ち立ててるものの、それとコンスタントに打率や打点を稼げるほど打てるかどうかはまた別物だからね。