ソニーの携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」は、12月12日に発売から21周年を迎えました。PSPは発売当初から高性能なグラフィックと多機能を備え、約8200万台の世界販売台数を記録しました。しかし、ニンテンドーDSとの競争において劣勢となり、その理由の一つとして、UMDドライブの音とバッテリー消耗、高性能すぎるGPUによる製造難航が指摘されています。
また、ソフトの不足も影響し、『モンスターハンターポータブル』の登場で一時的に売上を伸ばしたものの、この人気は主に日本限定でした。後継機のPS Vitaもさらに高性能ながら、価格の高さやソフトの不足、スマートフォンゲームの台頭といった要因で成功を収めることができず、「ソニー最後の携帯ゲーム機」となっています。
しかし、PSPの失敗は単なる市場の流れによる偶然ではありません。ソニーの技術への過度なこだわりが裏目に出たのです。UMDドライブの騒音やバッテリー消費はユーザーを悩ませ、時代を先取りしたはずのPSP goの革新性も市場に受け入れられませんでした。そして、強力な独自技術を持ちながらも、時代に合致したソフトを提供できなかったことが致命的でした。解決策としては、まず、技術とユーザー需要のバランスを再考し、適度な技術革新を心掛けることが重要です。次に、ソフトウェア開発に力を注ぎ、幅広いユーザー層に対応できるゲームを揃えるべきです。さらには市場の変化にスピーディに対応し、専用機に特化した強みを磨くことです。これらを怠ると、PSPの悲劇は繰り返されるでしょう。
携帯ゲーム機が持つべき真の価値は、技術力だけではなく、時代と需要に応じた共感力にあるのです。
ネットからのコメント
1、PSPは成功したハードだったと思うけどな。発売された時は初期PSのソフトが携帯ゲーム機で遊べて衝撃的だった。しかもPS時代はディスク複数枚使用していたのがUMD一枚で済むという。DSは脳トレとかでちょっと方向性が違っていた。差がついたのは3DSあたりからかと。その時からモンハンがPSPではなく3DSに移ってしまって、流れが変わったかな。個人的には3DSでモンハンやる気にならずモンハンそのものから離れてしまったけど。その流れを変えられず後継機のPS Vitaがソフトが出なくて迷走したと思う。
2、私はPSPは十分に成功していたと思っています。DSの方が遊べる世代やゲームソフトの幅が広く数は売れたのかもしれませんが、あくまで私の主観ではあるもののゲーム好きな人はPSPの方を好んで購入していた覚えがあります。携帯機であのグラフィックを実現できた事には感動しました。負けた、という意味では皆さんも言及されている通り3DSに対するVITAではないかと思います。
個人的には据え置き機でしか出ていなかったソフトが対応してくれたのは嬉しかったですし、現在でもPS5などで遊べないソフトの為に使っていますが。ただ、3DSと比べるとVITAでしか遊べないソフトがほぼなく、ハードとしての魅力では残念ながら劣った印象です。
3、個人的にはPSPの方が好きです。デザインもDSより格段に高級感がありますし、画質も良い。分割2画面より大きい1画面の方が使いやすいと感じました。しかし、ロード時間の長さや動作音、なによりソフトの豊富さに劣るというデメリットが多いのも否めません。先進技術にこだわったというのはさすが本業だけあって、玩具屋との差別化を明確にしたかったのでしょうね。
4、PSPをDSと比較して語ってしまうのはもったいない。あれはあれで映画見たり我が子を撮った動画を見たりとものすごく使い倒しましたよ。ただのゲームとは違いました。オンラインゲームすれば画面も美しかったし、形状もカバンに入れやすく持ちやすく最高だった。こどもウケするDS、おとなウケするPSP。どちらも勝者だと思う。
誰にでも好かれるマルチなものは売れるかもしれないけど、満足度は下がりますよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c555c4cd19753cd831eba2f564917c1942d30922,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]