全国の保育所や幼稚園、認定こども園で発生した子どもの事故件数が、2024年に過去最多となる3190件に達したことが、こども家庭庁から31日に発表された。これは前年より418件増加したもので、事故の約80%が骨折に関連している。死亡事故は前年の6件から3件に減少したが、いずれも認定こども園、認可保育所、認可外保育施設で発生し、2件は睡眠中、1件は食事中に起きたと報告されている。
事故件数の増加は、報告義務が浸透したことや放課後児童クラブの児童数増加が影響していると考えられている。
増加し続ける保育事故の報告を受け、現状を見過ごすわけにはいかない。3190件もの事故のうち、約80%が骨折という結果は、保育環境の安全性に深刻な問題があることを示唆している。子どもたちが安心して過ごせる場であるべき保育施設が、むしろ危険を増やしている現実は、制度の欠陥に他ならない。
まず、施設における安全対策の徹底が急務だ。施設ごとに安全基準の見直しを行い、事故防止のための予算を確保すべきだ。次に、保育士への教育を強化し、事故発生時の適切な対応方法を普及させる必要がある。最後に、施設の監査を強化し、事故発生後の調査・報告を徹底することで、問題を早期に発見・対処できる体制を整備するべきだ。
事故の発生が減少しない中、私たちの社会は一度、この問題に真剣に向き合う必要がある。子どもたちの命と安全を守るためには、今すぐの行動が不可欠だ。
ネットからのコメント
1、保育士の娘は夢だった保育士を3年でやめました。トイレに行く暇もないほど多忙な環境下なので水分を取らずにいたようです。朝は7時に出勤、自宅に帰るのは22時頃。帰宅後は持ち帰った書類仕事。日曜は一日中、家で行事の飾りや準備の工作。そんな日々で病気になり辞めました。辞めるのもなかなか受理してもらえず大変そうでした。子どもたちを守るなら守る側の待遇の環境の整備が必要だと思います。二度と戻りたくないと保育士はしてませんが、環境が整えば考えたいと話してました。
2、単純に保育園を利用するこどもが増えていることもこの結果につながっていますよね。物価高騰の中、共働きの親が今まで以上に多いはず。そして、保育士不足。保育士の待遇を見直してほしい。こどもを預かる=命を預かる。今のお給料が見合っているのか。色んなお仕事があって、それぞれに大変ですがやはり他人のこどもの命を預かる仕事には責任が伴います。
保育士の問題ではなく、3歳頃までは親がお家で子育てをしても生活できるような世の中になってほしいと思います。
3、どれだけ注意していても事故が起こるのが子どもで、本当に一瞬たりとも目が離せませんよね。だからこそ、保育の現場では常に緊張感を持って向き合わざるを得ないのが現実です。骨折が8割ということですが、子どもは転びやすく体も弱い。現場の方も気を配っていると思いますが、保育士の数や環境の見直しも必要だと感じます。報告義務の浸透で件数が増えたとありますが、隠れていた事故が表に出てきたということかもしれません。保育士さんたちの負担は計り知れませんが、子どもたちの安全を第一に対策を進めていただけたらと思います。
4、3人の子供のうち2人が保育園に通っていますが、あの子供たちを保育士が完全に見守り続けるのはかなり大変だと思います。もちろんそれが仕事なのですが、子供に対して先生の数が少ないと思うことがよくあります。待遇面も含めて保育士や補助の方の働き方の多様化を認めていかないと成り手が少なくて今後も事故が起きるのでは。
また、認可保育園などは自治体、国への補助金申請の煩雑さにかなり手を取られており、こういう事務周りの効率化も進めないと現場が疲弊しています。こども家庭庁は巨額の予算を取っているのですから、現場の効率化と待遇改善をどんどん進めてほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fa336d5a1524dcd1125d049d40bcdae8e1ff37e3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]