ビジュアル系バンド「グランギニョル」は、沖縄公演の宣伝ビジュアルにひめゆり平和祈念資料館所蔵とみられる学徒の写真を加工したものを使用し、物議を醸しました。公演名が「ひめゆり学徒隊」であることや、写真の使用についてSNSで倫理的な批判が相次ぎ、12日の公演は中止されました。公式Xで13日に謝罪し、活動を当面休止することを発表しました。
バンドは沖縄の歴史を学ぶ意図があったものの、その表現が不快感や誤解を招いたことを反省し、今後の活動については改めて決定次第報告するとしています。

この事件において表面化した問題は、歴史的な記憶に対する敬意の欠如と、それに伴う不適切な表現方法です。ひめゆり学徒隊は沖縄戦において多くの少女が犠牲となった象徴的な存在です。それを商業目的で利用することは、歴史に対する敬意の欠如を示しています。まず、歴史的事象の商業利用に際しては、文化的・倫理的な配慮が不可欠です。バンドとしては、歴史認識を深める研修を受け、次回からの活動に活かすことが求められます。さらに、謝罪後の具体的行動が透明性を持つことで、信頼の回復を可能にします。公演のコンセプトに歴史を取り入れる際には、専門家の意見を取り入れるなどの慎重さが必要です。
敬意を欠いた表現は、文化価値の棄損を招くため、商業活動の枠外での慎重な意識が求められるのです。
ネットからのコメント
1、英国のレッド・ツェッペリンが来日公演で広島でコンサートを行った際、平和記念公園を訪れ戦争・核の悲惨さに「二度と戦争は起こしてはならない」、平和利用を目的としてコンサート収益を全額広島市に寄付した実話がある。同じことをせぇとは言わないけれど、他国のグループでさえここまで関心を持つことに対し、興味本位でその衣装や写真をいじるにせよ、ひめゆり学徒隊とは歴史上何であったのか、それを安易に持ち出し使用するということはどういう結果をもたらすのか、くらい調べるとかの常識を持ち、かつ知った上での利用是非を判断できるくらいの教養は持ってもらいたいものだ。所詮自分達と周りだけが楽しければ・・・の感覚やノリでバンドやっているのだろうけれど、そのレベルの発想では多くの人を感動させるような曲を提供できるとは到底思えない。まさに見た目どおりの中身だったということで、多くの方のコメントに同意。
2、このバンド名は知りませんでした。
しかし、この事件でバンド名を知ってしまいました。ちょっと複雑です。この不愉快極まりない行為で有名になったということになって欲しくないです。少なくとも彼らは「ひめゆりの塔」や「ひめゆり学徒隊」のことは知らないんでしょうね。知っていたらこんなこと出来るはずがないので…知らなければ許されるという問題でもありませんが…
3、若い方だけで プロモーターとかスタッフも全て気がつかれなかったと言うことですかね。日本人としては到底受け入れがたい。学習しなければ知らなかった。それは事実なんでしょうけど。それが罷り通る社会になったと言うことか。残念なことですが残念で済まされることでしょうかね。
4、「私どもの配慮および説明不足により〜グランギニョルなりに沖縄の歴史について学ばせていただいた上で、ライブコンセプトの一部として表現に取り入れさせていただきました」ってあるけど、沖縄の歴史を学んだらまずひめゆり学徒隊を利用しないと思うけどな?あと説明不足って書いてるけど、最初は説明する気なかったけど?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3a9b00f789da33c37fe2c7741f6cf429d948adec,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]