長崎市は、8月9日に開催される平和祈念式典に、過去最多の101の国と地域から関係者が参列する見通しを発表しました。この式典は、広島に続く原爆被害を受けた長崎の80周年を迎える節目の行事であり、世界中からの参加が期待されています。特に注目されるのは、ロシアやイスラエルなどの国々が名を連ねている点です。式典は原爆の悲劇を後世に伝える重要な機会となり、世界平和への強いメッセージが込められます。
過去最多の国々の参加を迎えることは、一見、平和への強い意志を示すものと捉えられるかもしれません。しかし、事実は必ずしもそのように単純ではない。ロシアやイスラエルといった国々が、これまでの歴史の中で多くの平和に対する責任を果たしてきたとは言い難い。平和のために行動するべき立場にある国々が、時に戦争の火種を焚きつけている現実を無視してはいけない。
日本は核の悲劇を受けた国として、強い平和のメッセージを世界に発信し続けるべきだ。しかし、そのメッセージが本当に力を持つためには、まず自らの足元から見直し、世界中の不安定な状況に対して積極的な立場を取ることが必要だ。式典での参加国に対して、ただ「平和」を唱えるのではなく、具体的な行動を促す機会として活用するべきだ。
戦争の傷を癒すためには、言葉だけでなく実際の行動が求められる。
ネットからのコメント
1、戦争当事国も一枚岩じゃないだろうし、本音は休戦や停戦派や反戦派もいれば、継戦派もそろそろ落とし所が欲しい時期じゃないか。たくさんの国の偉いさんが集まる平和式典は、交渉するにはピッタリの舞台なんだと思う。ここでの接触が、戦争終結や今後の戦争回避に繋がると良いね。
2、いま現在戦争を行っていてなおかつ核兵器を持っているロシア・イスラエルが参加するのは意義深いこと。平和祈念式典は外交の場ではなく平和を祈念する場。長崎に来たからといって戦争が終わるとは思わないが、年に一回や二回くらいは世界で平和について考える日になってほしい。
3、原爆の式典は外交活動じゃなくて人々にあまねく周知するためにやっていることなので、すべての国を招待することには賛成です。以前(去年でしたっけ?)そういう国を呼ばなかったら、それらの肩を持っている国々もこぞってボイコット的に偉い人を出席させませんでした。うがった見方をすると、戦争当事国だけじゃなくて、世界各国のこの式典への思いもその程度のものだ、ってことです。この式典は、大人の事情がどうのこうの、ってことじゃ無くて、核兵器を使うと一般市民がこんなに苦しんで、こんなに長い間悲しむことになるんだ、っていうことを理解してもらうために行っているのだと理解しています。
その意味では逆に、そういう戦争当事国にこそ参加してもらうのが重要じゃないでしょうか。
4、去年だったかな、長崎市はイスラエルを式典に招待しなかったんですよ。それにより他の国が軒並みに式典出席を辞退する事が起きたのです。賛否あるかも知れませんが、戦争当事国が出席し戦争の痛ましさを少しでも考えてくれたら良いと思いますし、いろんな国が出席する事で戦争当事国が他国と話す機会も生まれるかも知れません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/12502ce3251d42c02aca79ea24c25ae4f0298740,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]