堰代淳さん(60)が北海道士幌町東11線で舗装工事中、ロードローラーごと3.5メートルの斜面に転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。事故は8月7日午後1時前に発生し、意識がある状態で搬送されたが、午後4時前に死亡が確認された。警察が事故原因を調査中。
作業現場での死亡事故がまたも発生した。しかも、ロードローラーごと斜面に転落するという、通常の安全管理がなされていれば回避できたはずの惨事だ。3.5メートルという高さは十分に致命的であり、転落防止措置がなかったことは重大な過失といえる。
問題の根源は、建設現場における安全対策の形骸化だ。施工管理者による事前のリスクアセスメント、作業区域の転落防止策、車両運行経路の見直しが徹底されていたのか疑わしい。また、現場に安全監督者が常駐していたのかという点も明らかにする必要がある。
再発防止のためには、(1)高所作業区域へのフェンスやガードレール設置の義務化、(2)重機作業に関する安全教育と訓練の強化、(3)作業開始前の危険予知活動(KY活動)の実施と記録の義務付けが必要だ。
「人命より工期が優先される」ような現場の空気を変えなければ、同じ悲劇は繰り返される。安全を軽んじた代償は、あまりに重い。
ネットからのコメント
1、道路工事の現場監督をしております。ロードローラーの転落事故は意外と多いです。路肩ギリギリまで転圧する際、法面が崩落して転落したり前後進時、操作ミスでそのまま転落したりです。
事例が多いので安全ビデオ等が作成され安全訓練等で作業員さんに見せております。私も移動等で乗る事がありますが意外と操作が難しいです。亡くなられたオペレータさん心よりお悔やみ申し上げます。
2、安全管理上の問題か、オペレーターの男性の内因かはわかりませんが、ロードローラーは傾斜(特に横)では安全性が低下します。また、重量がありますし、運転席が露出しているので、転倒すると下敷きになる危険性があります。傾斜地が近い場所は、ポールなどで示したり別の方法で転圧を考えることや、オペレーターの体調確認も安全作業には大切なことだと思います。
3、なんともお気の毒な事故だと思います。1番暑く集中力の欠ける時間帯ですよね。ロードローラーごと3.5m落下しちゃうなんて、本当に怖かっただろうと思います。どういう状況だったんでしょうね。何か安全上の不備でもあったんでしょうか。しかし、この状況で、あの重たいロードローラーと落ちて挟まれたりしたら、本当に悲惨なことになります。お亡くなりになった作業員さんに、心よりお悔やみを申し上げます。
4、路面の際を転圧する時だったのかな。。。路面が脆く崩れたり鉄輪が滑り落ちたりするのでギリギリを狙いたいが腹八分目な感じで留めればと思うがついついやってしまう。去年も北海道でローラーの転落があった。。。基本を守ると仕事にならないこともあるが仕事に出たら無事に家に帰ることが絶対である。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e47c314ea8fc536c863ad12adb7243768eaaf7c4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]