事件概要：2023年12月5日、日本高校野球連盟（高野連）は理事会で、2028年からの「第100回記念選抜高等学校野球大会」及び各都道府県春季大会にて、7イニング制の導入を望ましいとする総括を報告しました。この変更は試合時間短縮による熱中症防止などの健康管理メリットがあるとされる一方で、打者に不利といったデメリットが指摘されています。

また、高野連は、アンケート結果からその意図や有効性が十分に伝わっていないことを認識しています。プロ野球解説者の江川卓氏は自身のYouTubeチャンネルでこの話題を取り上げ、健康面への配慮を評価しつつも、イニング数を9回に維持するための対案を提案しました。

コメント：高校野球における7イニング制導入は、取り組むべきテーマが多く含まれている。まずは健康面の配慮が明らかな優先事項であり、近年の暑さが選手の健康に深刻な影響を与えていることは否定できない。しかし、制度の効果や意図が関係者に十分伝わっていないという指摘は、情報の透明性と信頼の欠如を露呈している。この問題の根本には、コミュニケーションの不備と周到な準備の欠如がある。まず、議論の場を広げて多様な意見を収集することが必要です。次に、データに基づく詳細な意見交換を通じて共通認識を構築し、最後に理解を促進するための教育と情報発信を強化すべきです。

競技スポーツが健全であるためには、参加者全員が納得する制度が不可欠であり、それが真の公平性と持続可能性へとつながります。この議題は日本の野球文化の未来を左右するものである。

ネットからのコメント

1、もう野球ではなくなってくるかも。選手たちの健康を気遣うのは分かるが、9回まで戦って初めて野球だと思います。将来日本のプロ野球やメジャーに行こうと夢を描いている若人も多かろうと思うが、7回制に慣れてしまったらもうプロの世界には入れない可能性を危惧します。

2、うーん9イニングで良いと思うけど。元々野球のルールはスタメン9人で9イニングスリーアウトで3回ずつ公平に対戦出来る様になっているからなあ。その上で作戦面を考え、控え選手の使い方が試合の勝敗を分けるゲームだったはず。もし選手の疲労・暑さ対策が理由で7イニングにするなら、ベンチ入りのメンバーを増やせば良い。今高校野球のベンチ入りは20人、プロ野球は24人だから、なんなら高校野球は上限30人までいいですよとすれば、控え選手もスタンドで応援するよりベンチ入りしている方がどれ程嬉しいだろう。

どうしても健康面が心配と言うなら、投手を球数制限している様に野手は最大7イニングまでとすれば良い。そうすれば控え選手も出場機会が増えるし、チームの総合力でのゲームになる。

3、熱中症を発症するほど暑い中で野球すること自体を考えなきゃいけないはずなんだが。　酷暑の中なら、6回も９回も一緒。１回～６回なら熱中症を発症しない保証でもあるのかね？　あったらそれをまず提示すべき。国際的な７イニングの流れに乗るための理由のすり替えにしか思えない。もっと気温が上がると、夏の甲子園は、３イニングもしくは打者一巡で終了とかなるのかも？　もう野球じゃない。　更に言えば、熱中症のため、というなら春のセンバツはどうして７イニングするのか？と思うのだが。。。

4、9回を7回に短縮したところでおよそ30分程度、体への負担がそんなに変わるとは思えないんだが。練習の方がよっぽどきついだろうし選手側としては9回までやりたいんじゃないかな。