2023年10月、車いすユーザーの女性が踏切で列車にはねられ、命を落としました。車椅子の前輪が線路の溝に挟まって動けなくなったことが原因とされます。アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんは、この痛ましい事故を受け、X(旧ツイッター)で同じ車いすユーザーとしての不安と悼む気持ちを表明しました。彼女自身も、踏切のレールに前輪がはまりそうで怖いと感じていると述べており、万が一同じような状況に陥った場合の危険を指摘しました。

この事件は社会の制度やインフラの欠陥を浮き彫りにしています。まず、車いすユーザーが安全に利用できるインフラの不備が明らかです。現状の踏切設計は、車いす使用者にとって大きな危険を孕んでおり、彼らの命を軽視しているとしか言いようがありません。制度の欠陥と背景を考えると、まずは全ての公共交通施設において、車いすにも優しい設計基準を設けるべきです。具体的には、レールの溝を車いすの前輪がはまらないような設計に改修すること、警報や安全装置を強化すること、更に周囲の迅速な救助を促すための教育や訓練を徹底することが必要です。これを怠るならば、公共の安全に対する責任を果たしているとは到底言えません。このような不幸を防ぐための変更は、我々全てが安心して暮らせる社会を作るための重要な一歩であり、いかにそれが社会としての価値と人間の尊厳に繋がるかを考える時です。
ネットからのコメント
1、現実的な手段として、100%の安全を確保しようとするなら、踏切を利用する時は、万が一に備えて、誰か一緒にいてもらうしかないように思う。列車側としては正直どうしようもなく、車いすを使う側の方で何とか自衛するための対策を講じるしかない。車いすユーザーの人の中には、こんな事故を見てしまうと、トラウマ的な感覚を覚えて、踏切を利用するのが怖くなってしまう人もいるかもしれない。そういう二次的な影響も怖いなと思う。障がいを抱えながらも、前向きに生きている人がこんな亡くなり方をするのは本当に痛ましい。
2、相手から声をかけられることを嫌がるってる人いますよね。こちら側は助けが必要でもないのに声をかけられたり急に肩を触られたりとかすると凄く嫌だって言ってるのをコメントで見かけます。私はそういう人のせいで助けようとする人が躊躇したり、一度迷惑そうに断られた事でしなくなったりしている事もあると思ってます。迷惑だなとか必要ないなと思っても、断り方を考えたり迷惑だとSNSで発信することもやめてもらいたいです。
だって必要と思ってる人はそれ以上にたくさんいるんだから。自分の発信で助けられていた人が助けられなくなるかもと思ってもらいたいですね。
3、車いすの前輪は小さいうえに、くるくる回るタイプ。ちょっとでも溝があると、簡単に横を向いてはまってしまう。はまってしまうと、車いすユーザーが自分で前輪を持ち上げることは不可能。(スポーツタイプの特殊車いすに乗る訓練済みのアスリートは別として)とはいえ、線路にはフランジが通る溝が必要になるのは避けられない。これからますます後期高齢者が増え、車いすの人も増えるわけで、この問題はもっと深刻になる。何らかの技術革新が必要になるだろう。
4、うーん、どうしろっていうんだろう。前輪がはまるリスクを承知で一人で踏切を渡ってやっぱりはまってしまったら、周りに誰もいなければ匍匐前進しかないんじゃないですかね、今のところは。それ以外だと、一人で踏切を渡らない方法を考える、そもそも踏切を渡らないほい方法を考えるなどになりますね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6e5bb730597d2a9d3f47a6d08a948a9df676ded9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]