厚生労働省の医療経済実態調査によると、日本の約7割の病院が赤字状態である一方、開業医の収入は高額で、年収3000万円が「ザラ」であることが指摘されています。コロナ禍においては、2021年8月時点で3万2412の発熱外来が設置され、医療機関は診療報酬の上乗せにより経済的利益を得るケースが増えました。特にワクチン接種事業においては、通常より高い報酬が支払われ、開業医の収益はコロナ前の2倍となることもありました。
このような状況に対し、大阪の総合診療医は制度の不備を指摘し、報酬の見直しを提案しています。

この医療システムにおける「いびつな状況」に対し、現行の制度には厳しい批判が必要です。まず、病院の経営が赤字に陥っているにも関わらず、一部の開業医のみが高収入を享受している現状は、資源配分の不公平さを露呈しています。さらに、コロナ禍における診療報酬の上乗せが特定の医療機関の利益をさらに押し上げたことは、この問題に輪をかけていると言えるでしょう。
この問題を解決するための具体策としては、まず診療報酬の配分方法を透明性のあるものに再検討することが必要です。その上で、医療機関における財務状況の追跡と監査を強化することも重要です。最後に、公的な報酬見直しのための独立した機関の設置を検討し、根本的な改革を促進することが求められます。
医師の収入が広義の公人の役割に見合ったものとなるよう、制度の再構築が必要です。この改革は患者の利益を最優先する医療システムの確立につながり、社会的公正を取り戻す一歩となるでしょう。
ネットからのコメント
1、さすがプレジデントオンライン。悪意満載の記事内容。そもそもあれだけ新型コロナが発生し大騒ぎになったなかで、得体のまだ知れないものへの対応にお金を行政が払うのは当たり前。どこの誰が善意だけで対応するんだろうか?現代において医は仁術なんて言葉で胡麻化そうとするのは無理です。そもそも開業医は医業収入から税金をほぼ半額以上取られて、そこから更に開業時の借金などを返すんだから思われているほどお金は残らないのが事実。一部の継承開業医や美容・白内障手術眼科医の儲けで全体の収入金額が上がっているだけ。勤務医には分からないんだろうけど開業医には経営者なりの苦労があることは分かってあげないといけません。
2、開業医と勤務医の報酬を比較するには、それぞれの立場の違いを考慮すべきだと思います。言わば、開業医は町の建設業の社長のようなもの、勤務医はサラリーマン。
どういうことかと言うと、開業医は開業費用を一人で背負い、かつ倒産のリスクを抱えて、退職金も確定していないし、経営者として長時間勤務。この点では、建設業者の社長が高給取りなのと同一。一方、勤務医には事業者としての責任はなく、退職金を含めて報酬は約束されていて公務員の医療職待遇です。従事する医療の質、内容には相違はありませんが、給与を比較するなら、おかれている立場の相違を考慮すべきでしょう。
3、医者は激務なだけでなく最新の知識や技術を求められるし、医療過誤ってことで裁判に巻き込まれる恐れ、感染リスクもある。定時で帰れて、答えが決まってるというのかマニュアル通りにやれば問題ない仕事と比較して収入が何倍だとか言っても意味ないでしょ。ワクチンでバブルみたいな記載もあったけど、人様の体に針を刺すなんて恐れ多いことだし、まして強い薬を処方したり手術もあり、2000万とか3000万円でも全然高すぎるとは思わないけどね。現状、格差是正とか何とか言って専門職が正当に評価されていない。医療費で何かするなら外国人の国保利用を制限するとともに、生活保護の人にも一定負担を求めるとか、子供の医療費も0円にする必要はないと思うけどね。
4、別に開業医が何もしなくて3000万円になるわけじゃない。記事の悪意を感じる。診療行為に加えて、人事のシフトなど調整や採用、職員の給与、物品の在庫管理、税務の仕事…診療時間以外でやることが非常に多い。勤務医なら診療行為をしていれば2000万程度の年収になるのでよっぽどそっちの方が自分の時間があるし、ほどほどの年収でQOLは高い。開業医になると5人分くらいの仕事をやらなければいけないので相対的に年収が上がるけど全部人に任せた場合の割り算したらめちゃくちゃ少ないと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/34a054b411bda0b08e97dced5c93b21038e173b6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]