老舗文具メーカーのサクラクレパスは、12月11日にスペインで開催されたイベント「Manga Barcelona」で使用した販促ポスターが生成AIで制作されていたと公表しました。ポスターのデザインに不自然さが見られ、9日に使用停止を決定。内部調査の結果、販売子会社で生成AIを使用したうえ、グループ内のデザインチェックが不十分であったと判明しました。
問題のポスターは水性サインペン「PIGMA MICRON」のもので、ロゴや商品の表記が実物と異なり、再発防止のためチェック体制の強化が行われることになりました。

この事件は、企業と社会の間に存在する透明性の欠如について考えさせられます。生成AIの使用は技術革新の一環であるものの、その導入に際しては倫理的責任を伴う適切な管理が求められます。問題は、デザインの過程でのチェック体制が曖昧であり、信頼性を欠く手法が内在化していることにあります。対策としては、まず、生成AI使用のガイドラインと倫理基準を確立し、次に、デザインチェックプロセスの透明性を高め、最後に、外部監査を導入することで公正性を保証する方法が考えられます。技術の進化は魅力的である反面、それがもたらす問題に対処する責任を企業がいかに背負っていくかが問われている時代です。
ネットからのコメント
1、問題となったポスターを見ましたが、確かにロゴマークがおかしくなっており、これでは製品紹介としては相応しくないですね。ただ、日頃から生成画像に触れている人であればセンターにいる女の子の絵なんかはまさしくAIっぽい感じの絵柄で書かれている為、そこに気づいた人が社内にいればすぐペンの方も分かりそうな間違いでした。子会社は正規の金額で制作を受けたにも関わらず楽して金儲けしようとしてしまったんですね。私は生成画像自体はそこまで拒否反応はないのですが、流石に企業に卸す成果物としてなら下書き参考レベルでとどめて、人の手で書いたほうがとは思いますね。しかし気付かないだけで生成画像ポン出しがそのまま使われているパターンも実際はあるんでしょうね…。
2、そらアナログで制作するための文具を販売しているメーカーなのに、よりにもよってデジタル搾取をしまくっている生成AIで画像作成したポスターなんか作られたらたまったもんじゃないでしょうに。しかも商品の画像は間違えるわ、ロゴまでおかしくなるわで、販促ポスターとしても機能してないわけだし。
3、手書きを推奨すべき画材メーカーの老舗ですからね。大きな疑問の声があっても不思議ではないですね。むしろ、手描きの人を引っ張り上げるような、画家、イラストレーターへとお金を出せる企業こそが求められそうに考えられます。
4、海外のイラストAIの燃え具合は日本とは比較にならないくらい大きいですからね そりゃこうなりますよ。ましてや画材会社がイベントで使うべきじゃない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3f005a0c16dd7fc458b622e3b8b1878381879e04,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]