JA全農新潟県本部が、今年秋に収穫される県産米の仮渡し金を大幅に増額したことがニュースとなりました。長岡市川口地域でコシヒカリを栽培する大淵賢さんは驚きと喜びを表し、今年の仮渡し金は魚沼産で3万2500円、一般で3万円と、昨年に比べて1万3000円の増額となっています。これまで肥料や機械類のコスト増で収入が厳しかった状況において、農家にとっては朗報です。

しかし、消費者がこの価格を受け入れるか、またこの水準が続くかは不透明であり、不安も抱えています。

このニュースは、農業の持続可能性を考える上で興味深い一例を提示しています。仮渡し金の大幅な増額は、農家にとって朗報であることは間違いありませんが、消費者がその値段に納得するか否かが今後の鍵となります。また、持続的な価格維持の保証がない現在、農家の経済的不安は尽きない状況です。この状況で、農業界は以下の3つの解決策を考慮するべきです。総じて、農家の安定した収益を実現し続けるためには、消費者との対話を深め、透明性を高める努力が求められます。農業がその豊かな価値を社会に提供し続けるために、適切な価格維持は不可欠です。

ネットからのコメント

1、農家のコメントを読んで、1年間続いた高値で儲けたのは流通から小売りまでの業者なんだなと思いました。

農家自体は高値の恩恵を受けていない、儲けていないようです。JAは農家の生活を安定させるために高値を歓迎すると言っていましたが、ぜんぜん話が違いますね。今回、新米の概算金が例年の1.7倍になっているから、これからは農家も利益が出ると思います。流通から小売りが、この1年と同じ利益を価格に上乗せしたら、米価は今年以上に上がると思います。

2、買える人が高い米を買えば良い。魚沼に在住でも、高い米を買いたければ買って食べる。魚沼産より安価な県外産を購入するのも、消費者の自由。自家消費だけなら、年貢米で事足りる。コシヒカリの最大のメリットは、「冷えてもうまい」。現代生活において、「冷や飯」を食うことはなく、ほぼ炊き立て。炊き立てコシヒカリなら、魚沼産じゃなくても、全然美味い。

3、高齢兼業お米農家です。1haひとめぼれを栽培しています。昨年30k9000円、一昨年30k6500円で農協出荷しました。5k2000円にはもう戻らないと思います。5k2000円は農家の赤字生産の結果です。40年以上前の価格と同じです。市中物価は2〜3倍に値上がりし、お米は逆に下がり続けました。

最低賃金が1000円と話題になり、都会の高校生バイト1時間1250円だそうです。5k2000円は1升（1.5k）600円です。余りにも安すぎます。50年以上前、都会の労働者時給170円、お米1升210円でした。お米1升（1.5k）は最低賃金1000円以上を期待します。消費者の方が外米を購入するのもやむを得ない選択肢と思います。

4、30年前か知りませんが、昔は60キロ3万円を超えていたようです（魚沼です）現在と貨幣価値が違うので昔の3万円はもっと価値があったと思いますが、その時代に米が高すぎて困るというような話を聞いた覚えがないので、世間では米とはそういう価値のモノという認識だったのではないでしょうか。その後、米はどんどん安くなり一昨年あたりは60キロ2万円以下でした（魚沼です）今年はようやく昔くらいの値段に戻り農家は安心できますが、この値段に流通経費がかかり値段が上がっていくと消費者が手にする頃には、結局5キロ5000円超とかになってしまうと米離れが進んでしまいます。