東京都が検討している女性活躍推進条例案では、男性管理職に生理痛の疑似体験を促す方針が示され、ネット上で激しい批判が寄せられています。発端は2025年12月10日の都議会での答弁で、体験はEMSパッドで人工的な痛みを再現するというものです。都は女性特有の健康課題への理解を深め、職場環境を改善する狙いがありますが、「痛みを強制するのは拷問に近い」「制度設計の方が効果的」といった意見が多数寄せられています。

専門家は生理痛と電気刺激の痛みの質が異なることを指摘していますが、一部企業では任意の研修として効果を上げている事例もあります。今回の炎上の本質は施策そのものよりも、行政がそれを推奨した点にあるかもしれません。

現状の説明と異常感について東京都の方針に対する批判の声が多いことは理解できる。この施策が"事業者の責務"として導入されれば、痛みへの理解を深めるどころか、逆に反感を買う可能性がある。制度の欠陥は、この体験が実質的な労働環境改善に繋がるかどうかが不透明な点にもある。具体的な問題解決策としては、職場での女性に対する柔軟な休暇制度の導入、健康管理の推進、管理職への女性の健康課題に関する教育プログラムの強化が考えられる。痛みを理解することは重要だが、重要なのはその理解が具体的な行動に結びつくこと。

痛みを共有することは相手への想像力を育む入り口になり得るが、それが「罰ゲーム」や「踏み絵」のように扱われてしまっては本来の目的である「相互理解」は遠のく。この施策がパフォーマンスで終わるのか、真の働き方改革へのきっかけになるのか、慎重な議論が求められている。あなたはどう考えますか？

ネットからのコメント

1、男女お互いを理解するって大事だと思うけどね。女性の間でも差があるから、男性だけでなく女性も皆んな体験すれば良いと思う。女性だけに生理休暇を認めるんじゃなくて、男女共に体調悪い時は休みやすくする環境を作るのが1番だよ。そのための相互理解の手段として生理痛体験もアリだと思うよ。

2、痛みや症状は人それぞれですが、男性がイメージするならば、超弩級の便秘や下痢に近いんでしょうか…（実際、下痢や便秘になる女性も多いと思います）。冷や汗が出てトイレから出られなかったり、立っていられなかったり…「病気じゃない」かも知れませんが、痛み止めなど自分なりの過ごし方で乗り切っている女性が多いと思いますので、少しだけ思いやりの気持ちを持って貰えるだけでも嬉しいものです。

3、別に荒れる程の事でもないでしょうに体験出来ない事を体験するっていうのは大事な事だよやったって損をするわけでもないしむしろ生理や鬱はやる気で何とかなるという空気で育ってきた管理職がいるなら体験は良い方向に行くと思うよ

4、これに限らず賛否両論ある意見は両方取り入れて、お互いを尊重して決めれば良い。しかし、この件にしろ、男子校廃止の件にしろ、片一方（いわゆるフェミニズム側）の声だけで、反対意見を無視して決めるからそれはおかしいという声が上がる。今回は、女性の副知事が宣言して、都知事も女性ですから、なおさら受け取ったほうは嫌な気持ちになったのではないでしょうか。