中学3年生の川中だいじさん(14)は、「日本中学生新聞」を運営しながら、各党代表への取材を積極的に行っている。2023年、G7広島サミットの取材を目指して新聞を創刊し、以降、脱原発や森友問題などを自ら調査・報道してきた。最近では石破茂氏や玉木雄一郎氏などに直接質問を行い、特に神谷宗幣・参政党代表から「フリーランスはすみません」と取材を拒否された対応に対し、「公党の代表としてあり得ない」と批判。
これにより、取材姿勢や公人の情報公開の在り方に議論が生まれている。
公党の代表が中学生ジャーナリストに対し、「フリーランスはすみません」と門前払いをする現実には、驚きと憤りを禁じ得ない。情報公開と市民への説明責任は、政党の最も基本的な義務であるはずだ。とりわけ、未来の有権者であり、政治参加の芽を持った若者の問いかけを無視する態度は、民主主義の根幹を揺るがすものである。
この問題の本質は、政治家と市民の間にある「情報の壁」だ。形式や所属、記者証の有無で情報の価値を測る文化が根強く残っている。それは記者クラブ制度の弊害でもあり、同時に権力側の選別的な対応の温床でもある。これが続けば、自由な取材や言論が委縮し、結果として政治の透明性が損なわれる。
解決策として、第一に、公党の広報ガイドラインに「すべての取材者への公平対応」を明記すべきだ。
第二に、政治家への取材対応を記録・公開する仕組みを導入し、対応の質を見える化すべきである。第三に、学校教育において、ジャーナリズム教育や質問権について学ぶ機会を強化し、市民が自ら発信者になる素地を広げることが求められる。
「国民の生活が第一」という言葉が真実であるならば、それを信じて発信する若者の声を拒むことこそ、最も矛盾した行為だ。声を届けたい者がいて、聞きたくない者がいるとき、民主主義の本質が試されている。
ネットからのコメント
1、フリーランスは一律断るようにしていたようです。これがもし「中学生だから」と応じれば、他のフリーランスが怒りかねない気がします。最近のフリーランスの言論活動を見ると、それを「大人の対応」と黙認できる人ばかりではないように思います。報道記者に憧れ、熱心にジャーナリズムに取り組むことは悪いことではありません。しかし、政治家に醜聞があるように、ジャーナリズムの世界も同じように汚い大人の世界です。正論だけで生き残れる世界ではないことを、これから学んでほしいですね。
2、中学生の取材に対して党首が断るのは印象が良くありません。
ただ、直撃というのも必ず答えてもらえるとは限らない。参政党は色んな所から妨害や攻撃を受けてるようなので、取材を受けるには慎重になるのも分かる。中学生でも自身の身元を明かし、アポイントを取って取材するというのも大事だと思います。
3、まずは、フリーランスだから断られた。の意味をしっかり考え調べるなりして自分なりの答えを出すところから始めてみていいんじゃないかな?そしてもし取材出来るようになるのであれば改めて取材し、その時の質疑の内容を踏まえてちゃんと参政党の姿勢や理念を報道していただければよいと思います。一度の突撃時の印象だけで判断するのは早計でもったいないですよ。それはどの政党、どの政治家に対する取材でもそうです。
4、質問される側の権利も無視したもの言いようの記事で呆れる。子供を出汁にすれば多くの賛同を得られるとでも思ったのだろうか?「日本中学生新聞」と言いながらなぜ、フリーランスといったのか?フリーランスという事自体、正体の知れない輩と変わりない。そんなことも分からずジャーナリストを語る子供に指導してあげる大人はいないのかと心配になる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/afa48b824080d8d8243bd5eb9b04de04b1f5d022,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]