2023年8月21日、ドジャースの大谷翔平選手がロッキーズ戦で欠場したことを巡り、彼の起用法に対する異論が米国で飛び交った。これは4月以来の欠場であり、前日の試合で右太ももを痛めたための休養だったが、デーブ・ロバーツ監督は大谷の疲労を考慮した休養であると説明している。しかし、MLB解説者のケビン・ミラー氏はこの慎重なアプローチに異論を唱え、大谷は契約金に見合った活躍をすべきだと主張。

一方、ブライアン・ケニー氏は怪我のリスクを指摘し、この過保護な起用法を支持。最終的な是非は今後の結果によって判断されるだろう。

米国における大谷翔平の起用法を巡る議論は、大きな焦点を持つ。まず、選手を過度に保護することと、その結果としての戦力低下が議論の中心にある。これまで多くの選手が慎重な起用によって失われた機会を経験し、それが長期のキャリアにどう影響を与えるかを問う時だ。制度の欠陥として、選手の健康と競技成績を両立させる方針が明確でない現状が浮き彫りになっている。解決策として、第一に、選手の健康状態を常にアップデートし、それに基づく個別の起用計画を策定することが重要だ。第二に、選手自身の意見を積極的に取り入れることで、双方向的な信頼関係を構築する。第三に、専門医やパフォーマンスアナリストを交え、科学的なデータに基づいた判断を行う体制の整備が必須である。

選手一人ひとりが持つ特異な才能を最大限に活かすためには、単なる数字の問題ではなく、健康とパフォーマンスを均衡させる価値観の追求が求められる。

ネットからのコメント

1、7億5000万ドルは二刀流のためだけではない。そんなことは誰が考えても分かる。彼の人柄やMLB、チームへの良い影響など、彼自身が思想と信念を持ってプレーすることにも大きな意味がある。大谷さんが入団してドジャースの空気も、ファンすらも大きく変わった。だから誰が考えても分かることなのだ。素人以外は。その大谷さんが怪我なんかでプレーできなくなることは「とてつもない影響」と判断して休養させることは、確実に正しい判断であった。なんなら、2〜3日の休養でも良かったはずだ。とはいえHR王争いもあるし、前半戦と違い後半は優勝争いもヒートアップしている。1日の休養で戻って来てくれることすらも、希望になっている。どこにでもつっかかってくる人間はいるが、ひねくれずに素直な気持ちで野球を見る方がいいに決まっている、

2、ヤフーなどのアンケートで多くの方がホームラン王やサイヤングを獲得ではなくシーズンを健康で過ごしてほしいというのが圧倒的に多い。

大谷選手の躍動を1日でも長く見たいとみんな思っている。１００年に１度のシーンに私たちは立ち会わせてもらっていることを感謝しています。そして、大谷選手が納得し満足する「野球」を全うしてほしいと願っています。

3、エンゼルス時代、最初は休養を与えながら打者として出場した。それでも故障した。そして１度目の手術。１年間打者として活躍した。投手に復帰して投打同時に規定に到達、ＷＢＣでも大活躍した。しかし、シーズン中に２度目の故障と手術。翌年ドジャースに移籍、打者として大活躍した。ドジャースとしては、エンゼルス時代の失敗をしたくないだけ。同じ失敗は絶対に許されないから。それは大谷も同じ気持ちのはず。今シーズンは、焦る必要ないと思う。

4、怪我をして、その後の多くの試合に出られなくなった方が大きな損失です。二刀流の価値以上に、大谷さん自身の市場価値の方がもはや大きくなっていますからね。試合の勝ち負けもそうですが、ビジネス的な価値はMLBにとっても非常に大きなものになっていますよね。