沖縄周辺の太平洋上空で9日、中国軍のJ15戦闘機が日本の航空自衛隊のF15戦闘機に対して断続的に2回レーダー照射を行ったとの報道があった。1回目の照射は約50キロ、2回目は百数十キロ離れた距離から行われ、相互に目視できない距離での挑発として防衛省は中国側の意図を分析中である。海上自衛隊の元海将・香田洋二氏は、日本の防空規則は世界で最も厳しく、挑発行為には乗らず淡々と任務を遂行する姿勢が重要だと強調した。

防衛省は中国側の行動を危険と見なし、対領空侵犯措置の中での行為を問題視しているが、中国側は日本機が妨害行動をしたと主張した。

この事件には、単なる地域的な軍事的対立を越えた深刻な社会問題が潜んでいる。まず現状として、中国軍が日本の航空自衛隊機に対してレーダーを照射するという行為は、明らかに挑発的であり、国際的な緊張を誘発するものである。このような行為が繰り返されれば、地域の安全保障が著しく損なわれる危険性が高い。問題の本質は、日本の防空規則の厳格さにある。日本は憲法9条を厳遵守することで、軍事的挑発を極力避けているが、これが逆に相手国に対する抑止力を欠いている可能性もある。具体的な解決策としては、まず国際社会との協力による衆知を募り、次に国際法に基づく透明性のある防衛戦略の確立が求められる。

また、外交レベルでの対話を強化し、信頼醸成措置をとることで双方の誤解を解消することも必要だ。最後に、これらの対立が単なる軍事的問題ではなく、人々の生活にも影響を与えるものであることを意識し、地域の平和と安定を最優先に考えるべきである。日本の安全保障政策においても、現実的な解決策を模索し続けることが、真の意味での国防となるだろう。

ネットからのコメント

1、そもそも論ではありますが、中国の空母が、もろに日本の島嶼を通り抜け、沖縄及び日本の島々の至近距離にわざわざ北上し、そこで戦闘機が発着を繰り返す事態が異常です。国際法上、それが違法ではないにせよ、日本は事前に「そんな危険なことはやめてください、やるなら日本から遠ざかってやってください」というべきではないでしょうか？　中国からすれば既成事実化が何歩も進んだことになります。また、それが作戦でしょう。日本が台湾沖で空母から戦闘機を発着させたら、中国は、間違いなく戦火に踏み切ることでしょう。　同じことを、許容し、既成事実を作ってはいけないと思います。

2、それは日本人として誇れる、世界に誇れるとても未来志向のある自衛隊を持ったと自慢していることの裏付けが取れてとても感動しています。

このように尊敬できる自衛隊に護っていただきながら幸福感を得ていることはとても幸福です。これからも変わらずの信念のもと、職務を果たされることをご期待しております。どうかお体を大事にされ、ご家族皆様のご多幸をお祈りいたします。

3、このプロという言葉の大切な点は、「最初に攻撃を受けた者は命を落とす」ことを了解している、ということです。９条の結果命を落とす犠牲者を出す。矛盾していますが、そういうことになっている。でも今までの防衛大臣では撃ち落されてもなかったことにされてただろうけど、今の防衛大臣なら、きちんと大事にしてくれそうな気がする。

4、中国はその厳しい規則の存在を十分わかっていて挑発してくるのだと思う。自衛隊は他にも制約が多い。代表的なのはポジティブリストという法律でやって良いことが明確に決まっている考え方に基づいてしか行動できないこと。やってはならないことが定められているネガティブリストに基づく他国の軍隊とは大きく異なっている。自国を守る実力部隊の手足をわざわざ縛っている現行法制には欠陥があり、速やかに改めるべきだ。