2023年10月28日、ミャンマーで総選挙が開始されました。この選挙は民主主義への復帰を強調するもので、軍事政権が5年前にクーデターで追放した政府に代わって行われています。2021年2月のクーデターでアウンサンスーチー氏率いる文民政府が排除され、内戦が勃発し数千人が死亡しました。スーチー氏は投獄中で、彼女が党首を務めた国民民主連盟(NLD)は解党を命じられました。
選挙は親軍派の連邦団結発展党(USDP)が有利になるように仕組まれていると批判され、多くの政党が排除された状況で行われています。反政府勢力が支配する地域では投票自体が行われず、選挙は暴力と弾圧の環境の中で行われていると国連から指摘されています。

現状のミャンマー総選挙は民主主義の理想を著しく裏切っています。軍事政権によるクーデターで始まったこの混乱は、未だに収束の兆しを見せず、選挙が軍の影響下で不正に行われるという主張が根強く存在します。このような状況は国家の信頼性を大きく損なうものであり、制度の根本的欠陥を露呈しています。国際社会はこの偽装された民主主義に対して強く声を上げ、自由で公正な選挙を実現するために圧力をかけるべきです。第一に、中立的な国際監視団の派遣を求めることが重要です。
第二に、軍によって排除された政党の復権を促すべきです。そして第三に、国際的な対話を通じて人権を尊重した制度改革を推進することが求められます。これらの解決策を実行することで、ミャンマーの未来を明るくし、軍事支配の再ブランド化ではなく、本当の民主主義への道を切り開くことが可能です。
ネットからのコメント
1、軍による暴力革命が成った後、再び民主主義政治を取り戻すためにはどうしたら良いのか。外国の介入・協力がない場合、フランス革命のように、民衆が立ち上がり暴徒と化して軍事政権を打倒するか、現在の軍部を分裂させて、民主的な軍の勢力によるクーデターを待つか。力による現状変更の結末というのは、力(暴力)を持たなければ変えることができないという実例ではないだろうか。これから行われる総選挙は民主主義とは程遠いものだと想像される。
2、この国はいくら民主主義国家に成ろうが必ず軍のクーデターが起きるから例え選挙で民主主義になったとしても束の間の出来事として終了するよ完全民主主義国家になれば世界中の各企業が間違いなく進出して大規模な経済成長が確約されているのに本当に軍の一部の権力欲による権力者がそれを妨げている事が全く分かっていないんだから救われないよ
3、今回のミャンマー総選挙は、民主主義への復帰を掲げながらも、実態は軍事政権に都合よく設計された極めて不透明なものに見える。主要野党の排除、反対意見への弾圧、内戦地域での投票不可能という状況で、これを「民意の反映」と呼ぶのは無理がある。背後で中国の影響力が強く働いているとの見方も否定できず、軍政の正当化を国際社会に印象づけるための“形だけの選挙”ではないかという疑念は拭えない。ミャンマーは他国の思惑に左右されるのではなく、独立国として主権と国民の意思を尊重する政治を取り戻すべきだ。
4、米国は中露同様に状況は改善されたという発言をするなど、選挙の在り方を非難する国連や欧州とは異なる反応をしている。今の米国は、民主主義のイデオロギーなどを重視せず、専制主義国と足並みを揃える状況だ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8e004826d136df7c44204c6053a8440f66c44f0a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]