香港民主派を代表する政党、民主党が14日に解散を公式決定しました。これは、2020年に施行された香港国家安全維持法（国安法）の影響を受けた結果です。党幹部の逮捕や議会選挙からの排除といった政府の圧力により、30年以上の歴史を持つ同党は存続が困難になりました。この解散で、民主派の声を代弁する政党は香港から消滅することになります。

国安法施行後、他の民主派政党も同様に解散しており、民主党の解散はこの流れの一環といえます。同党はかつては最大勢力を誇り、2016年の立法会選で7議席を獲得。だが、2021年に導入された選挙制度の変更により、政治的活動が制限され候補者を立てることができなくなりました。

このニュースには批判が必要です。

香港民主党の解散は、香港の民主主義が深刻な危機に瀕していることを如実に示しています。国安法施行以降、政府による圧力で幹部の逮捕や選挙排除を余儀なくされ、存続は不可能となりました。この状況が示すのは、表現の自由や政治的多様性を認めない危険な体制です。民主主義が尊重され自らの意見を表明できる社会は、健全な社会の基盤です。まず、国際社会が声を上げることでこの状況への注目を促進することが求められます。

次に、香港国内外の民主派が結束し、国際的な支援を得て反対運動を活性化させる必要があります。そして、長期的には、市民教育を通じて新世代に民主主義の重要性を訴え続けることが求められます。これらを実行することで、香港が再び多様な意見が共存し、より良い未来に向けた議論が可能となる社会へと戻ることが可能です。今、この瞬間も行動が遅れることなく行われるべきです。

ネットからのコメント

1、在りし日の香港に、1990年代と2000年代に一度づつ行っておいて良かったです。もう二度と行く機会はないと思いますが、民主的な香港人の方々には、いつかその日が帰ってくると信じて、様々な国で頑張って頂きたいと願います。次は台湾に狙いを定めて躍起になっていますが、香港の様にはいかないと思う一方、戦争に発展する可能性を秘めていることは、十分理解した上でステレオタイプにはならずに、国のリーダーの動向を見定め、選んでいく必要がありそうです。

2、高校時代をアメリカで一緒に過ごした友達が香港にいるんだけどさ、たまに交わすLINEの会話がたびたび不自然に止まるんだよ…こっちも理解してるから、それ以上突っ込まないし無事でいて欲しいんだけど、監視社会とは一体どんな状況なのか、考えざるを得ない。

3、香港民主党の解散は、民主派最後の政党が消えるという歴史的な転換点です。穏健派すら排除される現状は、政治的多様性の完全な喪失を意味します。民主主義は一度失われると取り戻すのが困難。制度の形だけでなく、多様な声を守る仕組みが不可欠だと改めて感じます。

4、台湾侵攻されれば香港と同じことになる。香港政府、香港警察と独立した政府、行政あったのに、軍事的に独立してなかったがために簡単に中国共産党の支配下に置かれ、民主主義デモは権力で完全に封殺。もはや議会に民主派政党の存在すら許されなくなった。台湾は幸いなことに台湾島と完全に大陸から離れていて、決して大規模とは言えないが独立した軍隊保有して日本含む周辺国と交流、経済的にも半導体メーカーがあり、世界的に価値ある国として存在感示している。独立国として認められる国連加盟のみが成し遂げられていないが、今は事実上独立状態にある現状維持派が与党、台湾国民の意思統一している。現状維持派か、親中派かに分かれているが現状維持派が台頭し続けることが日本にとっても大切なこと。台湾海峡封鎖されたら日本の海運は致命的なコスト高に見舞われる。

日本は現状維持派が台湾で政権維持する限りは台湾との交流を途切らせないでほしい。