2025年12月現在、日本のEVバス市場で中国BYD製品が多数派を占める理由は、価格の手頃さと選択肢の豊富さにあります。バス会社は小型EVバス「J6」を約1950万円で購入可能で、国産メーカーの小型EVバスは開発が進まず、大型モデルでは価格が6500万円を超えるため、バス会社にとってBYD一択の状況です。BYDは独自のバッテリー技術を持ち、低価格でも安全性と寿命を保証しており、実績を積み上げています。

経済的な理由や実績から、バス会社は現実的な選択としてBYDを導入しているのが現状です。

日本のEVバス市場でBYDが優勢なのは、価格の問題だけでなく確固たる技術力と世界での実績に裏打ちされたものです。しかし、日本のメーカーが未だに競争力を持てないのは問題です。まず、国産EVバスの開発遅れが象徴するように、企業が新技術への投資と国内市場への供給力を高める必要があります。次に、国は競争力強化のための政策支援を行うべきです。そして、バス会社の選択肢を制限する要因を減らし、多様なEVバスが供給される環境を整える。日本が市場での主導権を取り戻すには、自動車産業の特色を生かし、販売価格と技術力で再度対抗することが不可欠です。国際的なEV競争において、日本のメーカーが再び輝く日を迎えたいものです。

ネットからのコメント

1、国産EVバスがないならディーゼルでいいではないか。地域交通の要としてバスは重要だが、だからこそ外国企業よりも国内企業を大切にしないと。交通インフラの維持管理の点でも。

2、バスを無理にEV化しなくても良いのでは？また、公共交通機関としての役割を考えると故障が多発したり、修理に何ヶ月も掛かったりする時点で不適格だと思います。万博でもトラブル続きだった中華製EVバス、今は乗客の安全を守る為にも従来のディーゼルエンジンで良いと思います。

3、確か中国製のバスにはバックドアが仕込まれていて中国の企業の操作でエンジンを止められると聞きました。法律で中国の企業は国の命令を聞かないといけない。有事に日本国内の中国製のバスは言うに及ばず携帯まで作動停止するかもしれません。

路上に動かないバスがあるだけで大混乱、様々なダメージを誘発する可能性があるのではないでしょうか。

4、この分野に遅ればせながら、国産いすゞが参入しましたが、フルフラット低床にこだわるあまり座席数が少ないという欠陥がありましてね、一方BYD・K8は車内後部から階段状に床面が上がる「ハーフ低床」で座席数も確保しやすい。こういう違いからもバス屋にとっては導入しやすい車種。私の地元でも環七通りという幹線道路を走る急行バス系統の主に続行便運用に就いてますが、走行中の不具合は起こしていないようです。