宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、昨年行われたH3ロケット8号機の打ち上げ失敗について、人工衛星の台座の部材接着不良が主要な原因である可能性が高いと報告しました。当該台座のパネル加熱工程で過加熱が生じ、接着不良を引き起こしたとみられています。その結果、飛行中の衝撃で接着不良が拡大し、台座が破損しました。JAXAは品質を改善した設計方法に基づく台座の導入を予定しており、今年6月を目標に試験機を打ち上げて再発防止策の有効性を検証する計画です。

無人衛星打ち上げが失敗するたびに、日本の宇宙技術が試練を迎えているのは痛感せざるを得ない事実です。しかし今回明らかになった「台座の接着不良」という問題は、技術的誤りそのものというより、現場の細部管理の欠落の表れではないでしょうか。科学技術の守りの要ともいえる工程管理における緩みは、結果として国家的信頼を揺るがす事態へと繋がります。

背景には、工場レベルでの人手不足や技術者のスキル偏在、さらには予算配分の問題があるかもしれません。宇宙開発においては細部への徹底したチェック体制が不可欠であり、製造過程で生じる可能性のあるエラーも予測しうる体制を強化すべきです。
解決への道は明白です。第一に、設計段階からより高い安全基準を適用し、徹底的なシミュレーションを施すべきです。第二に、熟練技術者を現場に多く配置し、工程ごとの品質評価を義務化することが必要です。第三に、開発過程での情報共有を拡充し、透明性を高めることで責任を明確化する必要があるでしょう。
日本が世界トップレベルの宇宙産業で競争に勝つには、単に技術力を磨くだけではなく、組織として「失敗を伝統にさせない」覚悟が求められます。この失敗を糧として、未来の成功へ繋げる真摯な改革が不可欠です。
ネットからのコメント
1、とりあえず、1年とかの間が開かずに済みそうになったことと、原因究明が順調に進んだことは喜ばしいことです。ただ、接着工程での接着不良や保管環境の問題、加熱が局所的に過剰になったことというのは、開発中の段階で見抜けて欲しい部分だとは思ってしまいます。正直、そこまで高度な話ではなく基礎的な分野でのミスで、もうJAXAやH3ロケットの開発関係の企業はこんなところで躓いていいような段階にはいない。なぜ、見抜けなかったのかという組織的な問題なのかプロセスの問題なのか、といった部分まで見直して改善していかないと、この先の宇宙開発についていくのは厳しいです。
2、正直、報道だけを見ると「なぜそんな不具合を見抜けなかったのか」と素人目には感じてしまいますよね。ただ、今回のようなロケット開発は、自動車のような大量生産品とはまったく性質が違うものです。一本ごとに設計や条件が微妙に異なり、しかも大気圏の高温どころか、その先の宇宙空間まで到達する極限環境に耐えなければならない。そこで起きる現象は、地上の常識では測りきれない部分も多いはずです。
気の遠くなるような検証と実験、そして数え切れない失敗の積み重ねの上に、ようやく技術が磨かれていく分野だと思います。今回の結果も、その過程の一つとしてしっかり糧にしてほしいですし、日本の未来を背負う技術として、粘り強く前に進んでいってほしいですね。
3、先月の記事から。「製造段階で部品が高温多湿の環境に置かれたことが機体の不具合に影響していたとの考えを明らかにしました。」「夏季休暇期間に台座を保管する建物の空調が切られ高温多湿の環境下で保管されていた」接着剤の吸湿で強度低下って、そういう仕事を請け負う製造者なら分かりそうな気がするんだけど。
4、理系の大学出です。ドンドン失敗していいと思います。失敗の度にガヤガヤ言う人がいるからチャレンジの回数がへります。失敗も技術発展の一部なので文句が減れば嬉しいです。そして見てみたい、国産ロケットの月到着
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8d670fe92175e47e9ed71062eaf31b393304ec67,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]