奈良県王寺町出身の足立笑子さん（16）は、化学物質過敏症を発症し、柔軟剤や化粧品の香りで体調不良を起こすようになった。特に教育現場での消毒が発症の一因とされている。2020年、小学5年のときに病気に初めて気づき、学校生活に支障が出た。症状が悪化し、救急搬送された経験もある。勉学や運動が制限される中、彼女は香害について理解を広めるべく講演活動を続け、自身の経験を発信している。

彼女の活動は多くの人に化学物質過敏症への関心を促し、最優秀賞を受賞するなど高く評価されている。現在は新たに「医者になる」という夢に向かって勉学に励んでいる。

この件は現代社会が抱える見過ごせない問題を浮き彫りにしている。まず、足立さんのケースは化学物質過敏症という病気の認知度の低さを強調している。このような病が未解明のままであり、制約された生活を余儀なくされる患者が多いのは異常だ。さらに、この状況を放置している教育現場や社会の無関心が制度的欠陥を浮き彫りにしている。改善策として、まず教育機関は化学物質過敏症についての研修を実施し、全教師および生徒に病気の正しい知識を普及させることが必要だ。また、学校施設の換気・消毒方法を見直し、過敏症患者が学校生活を安全に送れる環境を整備するべきだ。さらに、国や自治体が積極的にこの病気に対する研究を推進し、治療法の確立に向けた支援を行う必要がある。

無理解や無関心により若者が制約を受け続ける状態は、未来を潰すに等しい。みなが安心して日常を楽しむ社会を築くために、積極的な対策を求める。

ネットからのコメント

1、私も柔軟剤に苦しめられています。酷いと頭痛から始まり嘔吐や呼吸困難になるときもあります。子供の給食当番の白衣、たまに柔軟剤のキツイのを持ち帰ってきます。即、ビニール袋に密封、車の窓を開けて運転しコインランドリーに持って行きますが、匂いもとれずアイロン掛けも苦痛。柔軟剤の匂いも何らかの規制というか基準があればいいですが現実難しいですね。

2、今、香害問題が多数取り上げられているが、政府はいつ規制するのだろうか。マイクロカプセルでずっと香るとか、最悪。マイクロプラスチック問題も含んでいるのではないのか。SDGsとか言ってるのと逆行してます。人それぞれ好みの匂いはあるけど、洗濯物乾けば臭わないレベルにして欲しい。記事の子のレベルではないが、自分も一部の柔軟剤の臭いで頭痛や吐き気が出る。企業に忖度しないで規制基準を作って欲しい。柔軟剤の臭いを迷惑に思っている人は結構多いと思うのだが。

3、私もそこまで酷くは無いですが、化学物質過敏症です。かとりマットを付けると先に自分の心臓が止まりそうになります。タバコ、柔軟剤や香水をたくさん嗅ぐと喘息そして病気になっても副作用が酷く、飲める薬が少ないです。そういう人間もいると理解して、柔軟剤や香水の適度な使用（毎日使用していると鼻が効かなくなり大量使用の方多いです。）歩きタバコはしないようにと考える方が増えると嬉しいです。

4、電車の中の柔軟剤のにおい、キツイです。昔のように化粧品の匂いはキツくなくなってきたのですが、いまだに紙タバコの臭い、電子タバコも変な匂いがします。

特に電子タバコは家族が吸ってていつも頭痛や吐き気がします。しかしやめてくれません。唯一癒される自然のアロマの香りを家でだけ楽しんでいたらタバコを吸う家族に嫌がられて捨てましたが。香りは人により癒しにもなりますが、体調に響くこともあります。強いものはやめてほしい。悪阻の時は地獄でした…。好きな香りはご自宅だけで楽しんで欲しい。