【事件概要】
1981年から1983年にかけて、鳥取県の野球強豪校・私立倉吉北高校の野球部で不祥事が相次いだ。1981年には部内のリンチ事件が発覚し、1982年6月30日まで対外試合を禁止された。さらに1982年秋、引退した3年生数人が他校生徒と乱闘を起こし書類送検。
これにより再び1年間の対外試合禁止処分が下り、現役選手は1983年の夏の大会にも出場できなくなった。無関係の在校部員も連帯責任で試合機会を奪われ、進路に大きな影響を受けた。
【コメント】
加害者と無関係の生徒たちまで、未来を閉ざされるこの現実は、異常という他ない。高校野球における「連帯責任」という制度がいかに時代錯誤で非人道的かを、この事件は如実に示している。
本質は、学校側の人員管理の甘さと、部活動という名の閉鎖的な上下関係、そして高野連の硬直した統治構造にある。加藤氏のような無実の選手が、夢を断たれる制度設計がまかり通る限り、同様の被害は繰り返される。
改善には、①個別責任の原則を明確化した高野連ルールの再構築、②生徒指導の第三者チェック機関の導入、③学校への部活動マネジメント体制の強化が不可欠だ。
「連帯」とは支え合うためにあるもので、破滅を分け合うためではない。正義が機能しない制度ほど、教育現場にふさわしくないものはない。この矛盾こそ、今こそ変えるべき「常識」だ。
ネットからのコメント
1、努力が報われて良かったよ。連帯責任って本当に意味のわからない慣わしだよね。学生時代に授業中に数名が騒いだら教師が怒って職員室に行ってクラス全員が謝罪するって謎のルールがあったりで理不尽を感じた人間は多いのに、何故か自分と関係ないところで問題が起こると「連帯責任だ!」って言うのも意味がわからない。連帯責任のせいで何も問題のない頑張ってる子供の芽を詰んでいるのに全体として反省してますと見せるパフォーマンスだよね。もちろん連帯責任が必要な場面もあるけど、頑張ってる学生にそれを押し付けるのは違うよなぁ。
2、倉吉北は昔から部内の暴力事件など良い話は聞かなかった。この世の地獄と後年言われたPL学園も、先輩からの暴力の話はよく聞いたが、自分が先輩の立場になった時の話は聞いたことが無い。連帯責任で被害者まで処分を受けるのは納得出来ないとの話を良く聞くが、自分が上級生となった時に、同様の事態を引き起こす可能性が大きい。これは学校個々よりスポーツ界全体が持つ負の側面。
3、岡山県の北部から鳥取県にかけての地域は独特の排他性があるので2度目の暴力事件は多分に仕掛けられた可能性がありますよね。ただ試練を乗り越えたためなのか多くのスーパー高校生投手とは違い肩を酷使せずにプロ入りできたためなのか多分両方だと思いますが弱小時代のホークスを長く支え活躍されました。すべては前向きに考えた方が幸せですね。
4、現在68歳で名古屋の中京高校の剣道部のOBです。当時はスポーツの特待生も悪が多く野球ができれば又はサッカーができればいいって言う時代でした。部活終了後は影でどれくらい悪をしたのか多過ぎて記憶にない位。他の私学高校も同様です。
悪く言えば不良だからスポーツの名門だったんだね。今の時代はあんな事はあっては成らないし何の為にも成らないのがスポーツだと今更では有りますがぞ思います。やはり学生は学問が大切でスポーツは二の次だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9eaa95bc7c3890df98a086ce6a3d2fdd0a43781c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]