【事件概要】
2025年8月、日本の大学進学に関する社会的議論が再燃した。教育系YouTuberびーやま氏が、著書『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』の出版に際し、「Fラン大に進学するくらいなら高卒のほうがいい」との見解を公表。
彼は、低偏差値大学の進学がかえって社会的評価を下げる可能性があると指摘し、高卒でも意志と努力があれば大企業就職も可能と主張。一方で、明確な目的と意志がある学生に対してはFラン大進学を肯定した。インタビューはSNS上で賛否を呼んでいる。
【コメント】
「Fラン大に行くくらいなら高卒のほうがいい」——この発言が話題になった背景には、大学の“質”に対する社会の目が異常なまでに鋭くなっている現状がある。誰もが大学に入れる時代において、大卒が「マイナス評価」に転じるというのは明らかに制度の欠陥だ。進学そのものが目的化され、教育機関が“就職予備校”と化す今、学びの本質は置き去りにされている。
問題の本質は、「大学=正解」という一元的価値観と、それを支える学歴フィルター、そして教育機会の質的不均衡にある。
高校教育では「進学の是非」や「目的の明確化」を促す指導がほとんど機能しておらず、結果として“なんとなく大学”が量産されている。
対策としては、①高校段階でのキャリア教育の義務化、②大学の認可制度に質的評価を組み込む、③企業側にも「多様な学びと人材価値」の再評価を求める法的・社会的誘導が必要だ。
「とりあえず大学」が損を生む社会より、「何を学んだか」が評価される社会こそ、健全な未来の土台である。
ネットからのコメント
1、工業高校では、大手メーカーなどにブルーカラーとして就職する生徒も少なくありません。高専でも大手に就職する方も多いです。むしろ、無理にFラン大学に進学して中小企業に就職するよりも、高専や工業高校から直接大手企業に就職したほうが、生涯賃金は高くなるケースもあります。大学に進学すれば必ずしも有利とは限らず、自分に合った進路を見極めることが大切だと思います。
2、今大学の半分はFラン。恐らく世の中はSランク以外は大卒と言う事でランクは余り気にしていないのではないだろうか。
そこで気になるのが高卒か大卒かですが意外と多いのが親が大学に行け、と言うケースです。子供の将来を心配し半分押し付けられるケースです。これは仕方ないですが一番注意が必要なのが奨学金です。22歳で卒業し40歳までローンを背負う事です。一方高卒は会社で高い技能を身につけられ学資ローンを背負わず24〜25歳までにそこそこ貯金が出来ると言う事です。大卒の様に社会性が身に付いていないかも知れませんが職場に若い時から可愛がられて職場が居やすい場所になっているケースが多いですね。どちらにするかは難問でどちらが正解かは出せない難問だと思います。
3、最近この手の記事をよく見ますけど、ほとんどの結論は「学歴は無いよりはあった方がいい」ではないですか?企業にもよるだろうけど、高卒と大卒では初任給に違いはあります。将来、何をしたいのかわからないのなら、とりあえず大学進学を目指すのが妥当だと思います。大学で学んだ経験だったり、アルバイトの経験で、その仕事に興味を持つもあります。もちろん、お金もそれなりにかかるので、浪人するほど遊び惚けるのも問題ですが・・・。
大学に入るのだって、それなりに勉強だったり、提出書類を準備したり、社会にでるための経験にはなります。そして、社会人になって以降は、多くの人が学歴がどうのこうの言ってる暇もないほど、日々やるべき仕事に追われます。専門的な知識を必要としている業種でなければ、どこの大学に通っているよりも、そこで人間関係だったり、仕事ができるかの方が遥かに重要です。
4、国内で働くなら高卒でもいいが、海外でホワイトカラーの仕事をしたいなら大卒は必須。例えどんな大学でもね。ただ、「逆境を乗り越えて勉強したい!」と思う人はそもそもFランには行かないでしょう。Fラン大学に行くということは、学力がその程度ということを自ら証明してしまっているので、就職に不利になるのは当たり前。大卒以上に使える資格でも取らない限り厳しいね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/691da485d23cc70cccc57994ed407c371ab6a998,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]