スルガ銀行は、2018年に発覚した不正融資問題に関連して、一部の被害顧客に総額121億円の解決金を支払うことを決定した。これは、同銀行の行員らが不正行為に関与したとされる194件の投資物件の価格差を補償するものである。中古マンションなど605件を対象にした裁判所の和解案を受け入れ、平均6千万円超の支払い義務を負うこととした。

残る410件については、融資条件の変更を検討し、解決を目指す方針である。スルガ銀行は記者会見で謝罪し、弁護団は解決に向けて前進したと評価している。

スルガ銀行の不正融資問題は、金融機関の信頼を損ねる深刻な事例です。顧客資料の改ざんと過剰な融資の蔓延は、銀行が監視すべき内部統制の欠如を露呈しました。当該問題の背景には、利益優先の企業文化が根強く存在していた可能性があります。解決策としては、第一に銀行内部のコンプライアンス体制強化が不可欠です。第二に、顧客との信頼を回復するための透明性の高い情報開示が求められます。さらに、金融機関全体での倫理教育の強化も必要です。金融の本質は顧客の信用であり、その価値を再認識し、行動することが、今後の信頼回復につながる鍵となるでしょう。この問題は、単なる企業の不祥事にとどまらず、社会全体が抱える信用の課題を浮き彫りにしています。

ネットからのコメント

1、融資を受けた側も欲をかいていた人が多いのは確かだろうが、銀行員が不正に手を染めていたのならそれは銀行業の範囲を越えており、責任を問われるべきだろう。長年未解決だったのに金融庁に尻を叩かれるとすぐ動くのは、三菱UFJの貸金庫問題などでも同様の金融界の体質だ。被害者弁護団が評価しているようだから早々に決着させて終わるべき案件だ。

2、スルガ銀行は、2018年10月に金融庁から業務改善命令。その後の、第三者委員会で不動産融資で不正のない案件がほとんどないという行員のコメントも公表された。さらに、2025年4月に金融庁から報告徴求命令を受けた。この間、アパートマンション向けに不正融資をしておきながらも、被害者に向き合わない姿勢を続けていた。その間、被害者には自〇者、自己破産、離婚、離職、精神疾患などが追い打ちをかけた。その被害者は、数百名を優に超えるという。しっかり、救済に向けてスルガ銀行は被害者に向き合ってほしい。

3、不動産投資をする為に、スルガ銀行に融資をお願いしておいて、不動産投資に失敗してから、スルガ銀行が、貸し付けたから不動産投資で失敗した。

というのは、余りにも、身勝手な話。もしも、不動産投資に失敗していなければ、問題になっていなかった案件。スルガ銀行の融資の基準が低いのは、業界では、有名な話だった。借りる側の質の低さと、属性の低さが、仇となったね！これからは、貸し付ける側の質と支払い能力を正しく査定しよう・・・

4、買った不動産経営が上手くいかなかったら不動産返せば負債チャラなんていくら銀行が水増し融資してたとしてもモラルハザード起きかねないと思う。不動産がクソ物件かどうかと融資は別問題だと思う。銀行の非はあるにせよ欲に目が眩んでいい加減な物件に投資した側はダメージ0ってねぇ。みんなで大家さんの被害者と比べると随分恵まれてると思う。