政府・与党はNISA制度の改正を進め、18歳未満に対して「つみたて投資枠」の利用を可能にする方針を固めています。この新たな枠組みでは、年間の投資額が60万円で、最大600万円までを非課税で保有できることとなり、税制改正大綱に盛り込まれる予定です。NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠で構成され、総額1800万円まで非課税で資産を保持できます。
今回の改正で、特に18歳未満の若者が長期的な資産形成の道筋を築くことが可能になる一方、資金提供者である親や祖父母の収入差によって受取時に格差が生じるリスクを考慮し、上限額が設定されています。
この制度変更は資産形成を目指す若者に新たな機会を提供する一方、親や祖父母の経済状況によって投資額に影響が出るという懸念が残ります。制度の拡充によって教育的な投資を促進し、若年層への金融教育が進展することは歓迎すべきですが、所得による格差問題が残されていることも事実です。公平性を保つためには、投資教育の充実や、金融知識を得る機会の提供を進める必要があります。また、税制のさらなる見直しを行い、格差を是正する方策を検討することが求められます。この改正が正しく機能し、長期的な資産形成をしっかりと支援できるよう、より公平で効果的な制度の設計を目指すべきです。新しい制度の意義が、あくまで資産形成の促進であることを心に留め、どの層にも利益をもたらす真の改正を実現するための努力が必要です。
ネットからのコメント
1、株式投資は、サラリーマンであれば、所得税住民税等を課税された後の手取の中から投資しているわけで、本来であれば、庶民の株式投資は特定口座でも、ある程度の利益までは非課税であってもおかしく無いと思います。
もはやインフレで最低毎年1%は目減りする銀行貯金等の資金を、投資にシフトするための策が拡充された捉えた方が良いと思います。格差が広がるとの論調もありますが、子供NISAを活用できる位、稼げる親になれば良いだけだと思います。
2、18歳未満にもNISA解禁って、資産形成の早期化としては良い流れ。複利を考えたら10代から始められるのは正直つよい。ただ結局、資金出すのは親や祖父母なので裕福な家庭はフルで600万円入れられるだろうけど、そうじゃない家庭との格差はますます広がるだけじゃないの。制度として公平とは言い難い部分もあり。「子どもの将来のために」って建前だけど、実質は親世代の資産運用を非課税で増やす抜け道になるだけじゃない?って思う人もいそう。そもそも現行NISAだって1800万円枠を使い切れる人がどれだけいるのか?今回もまた“使える人だけが得をする制度”の色が強い。とはいえ、アメリカのジュニアNISA的なものが進んでるのを考えれば、日本も遅れすぎてた。子どもの金融教育にもなるし、やっと追いついてきた感じもする。
3、18歳未満の積み立て枠については妥当な額面で良い制度かと思います。それより一般の成長投資・積み立て枠で1800万だと足りないから、追加で日本株枠をプラス1000万円ぐらい非課税にしてくれたら最高なんだけどねぇ。
4、月5万円で10年間その後は大学入るまで放置ということで学費に充当することを考えると良いのでは?子供のためであり親のためでもある子供にプレゼントと考えてる人多いけど実際には子供の学費が主でしょう10年積立プラス8年運用と考えたらリスクは限りなく低いし貯金とか学資保険なんかより良いと思う
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/206b1288cf4a71aab17ac3778477091e5a3887dc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]