元大阪府知事の橋下徹氏が出演した番組で、大阪都構想と福岡の副首都構想について討論が行われました。福岡市長の高島氏は都構想の進展を評価しつつも、大阪のためだけの話になっていることを惜しむと指摘しました。橋下氏は大阪都構想を特別区設置だけでなく特別自治市も選択肢にすることを提言し、高島氏が賛同。吉村知事は特別自治市制度には法的整備が必要とし、知事会の反対もあり課題を示しました。

議論は福岡市の名前が消える問題に触れられ、橋下氏が過去の住民投票の結果を振り返り笑いを誘いました。

この議論は、日本の都市ガバナンスを如何に進化させるかという本質的な問題を孕んでいます。大阪都構想や副首都構想が都市間競争を助長し、地域間の不均衡を解消する手段となるかが焦点です。大阪都構想は特別区の設置を条件とした制度ですが、それが大阪だけでなく他の都市にも適用可能な形に変われば、全国的な都市ガバナンスの改善が期待できるでしょう。具体的な解決策としては、特別自治市の法制化、都市間の連携強化、制度の柔軟化が挙げられます。都市名や文化を守ることも重要です。地方都市の声を制度に反映させることが、日本の未来を切り開く鍵となり、国全体の成長に寄与するのです。改革への痛快な結論として、地域の特性を最大限発揮する制度設計が求められます。

ネットからのコメント

1、副首都構想自体は、別におかしい発想でないと思うが、大阪に限らないで名古屋でも札幌でも福岡でもいいのではないか。今や人口は、横浜市・神奈川県が２番目に多いから大阪にこだわる理由はない。阪神大震災もあってるし、危険分散でいっても特段の理由にはならない。アメリカやオーストラリアは、首都を小さい都市から新たに作った例もあるのだから地震や災害等幅広く考えて議論すればいいと思う。

2、都構想の反対で大阪市の名前がどうこうという人もいるが、それはどうでも良くて本質的な理由ではない。都構想の問題は、大阪市という一つの自治体が廃止され、分割され、権限縮小されるということです。大阪市を廃止してまでやることなのか、そこまで現状制度に問題があるのか、大阪市民にメリットがあるのかというのが、大阪市民としては疑問なのです。

3、「二重行政の解消のため」というのは説得力が失われているんですよ。ある政令市が誕生した時に権限と財源の移譲の手続きに携わりましたが、法令で定めている事務はダブルで同じことをするようになっていないんです。

法定事務以外のことで二重行政の弊害があるとすると、都道府県と市町村の首長どおしで調整すれば避けられることが多い。府知事と市長という首長ポストを同じ維新でゲットしたんだから、二重行政はかなりの勢いで解消できたはずなんですよ。その状態でも解消できなかった二重行政があるなら、それを明示すべきで、かつ、特別区制に移行するなど統治機構を変更しないと解消しないという点に賛同を得る必要がある。私の知る限りでは、そうした実務レベルの情報がどこにもないですよねぇ。

4、この番組は心底くだらないから見ていないが、この3人はなんか勘違いしていないだろうか。　まず、首都機能の分散は候補自治体の活性化や首長の人気取りのためにやるわけではない。言うまでもなく、大震災などが起きても政府が最低限の機能を保つために備えることが一番の目的。　候補となる自治体は災害の可能性の有無、交通の利便性、設備面などで慎重に判断すべきで、誘致合戦で決めるのは論外。　もう一点は橋下氏の大阪都構想に関する発言。大阪市民が「大阪」という名称が消えるのを嫌がって否決したと話しているが、もっと大きな理由があったはず。

維新は費用削減や二重行政解消に抜群の効果があると説明していたが、全く違う調査結果が判明したため大阪市民は2度もNOを突きつけた。　自分たちに都合の良い解釈をしている間は、大阪都構想も副首都も大阪では実現しないと思う。