【事件概要】
2025年8月4日、北海道新得町のトムラウシ山(標高2141m)で、千葉県から登山に訪れていた58歳の男性が、午後7時30分ごろ足の痛みと脱力感により歩行困難となりました。同行の妻が単独で下山し、携帯が通じる場所で119番通報。警察と消防が救助隊を編成し出動準備を進めていたところ、午後11時45分ごろ、男性が自力で下山しているのを発見され無事保護。
大きなけがはなく、軽度の脱水症状で病院へ搬送されました。命に別状はありません。
【コメント】
登山中のトラブルにおいて、最も問われるのは「想定力」と「備えの有無」である。今回のケースでは、2009年に8人が凍死した同じ山で、またしても遭難一歩手前の事態が発生した。これは偶然ではない。標高2141mの山で午後に登頂し、夕方から下山する計画そのものが、気象や体力の変化を軽視した極めてリスクの高い行動だ。夫婦2人だけでの入山にも疑問が残る。
本質的な問題は、登山者に対する「行動指針」と「教育の不在」である。第一に、地方自治体と観光協会はリスク情報をもっと可視化すべきだ。第二に、登山届の提出義務化と即時通知機能の導入が必要だ。第三に、下山計画の管理アプリを標準装備化し、無計画な入山を抑制する取り組みが求められる。
自然は人に癒やしを与えるが、同時に容赦なく命を奪う。無事だったことは何よりだが、「もう一歩で命を落とす判断だった」と心に刻むべきである。教訓を風化させるな。
ネットからのコメント
1、先ず街なかをどれぐらい歩けるのか知ってるのかな?と思う事が多い。最近山は初めてという、2人と宝登山に脚力を見るために行きました。駐車場から歩き1キロ位で1人の動きが悪くなり、足が痛いと言う。それ以上は進めないので帰りました。そこまで歩けないとは思いもよらなかったけど、駅まで歩けないなら山はもっと歩けないからね。と、これから初めての人がいたら伝えなければと思いました。
2、助かって良かったですね。一緒に降りると時間も掛かるし、寒くて疲れて二人とも遭難する可能性があるから、一人で下山して救助を呼ぶのが一番の策だったと思います。
3、トムラウシは過去に悲惨な遭難事故があったので、慎重な登山が求められる場所。寝不足などで登山すると脱水症状の時に足がつって動けなくなる場合がある。登山する人の必需品の漢方薬、芍薬甘草湯を持っていると救助要請が必要になるほどひどくなるのを防ぐ効果がある。
4、千葉から北海道まで新千歳から新得までこの移動だけでも充分に疲れてしまいますからね。時間に余裕のあるスケジュールで行動しないといけないですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/886a6a062aad17bb4a69c44a9787ad52123a1565,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]