名古屋鉄道は10月12日、午後3時半からの緊急会見で、名鉄名古屋駅周辺の再開発スケジュールを全て白紙にすることを発表しました。今年5月に発表された計画では、来年度に解体を開始し、2033年度に第1期の工事を完了する予定でした。しかし、施工業者の選定過程で、人材確保の難しさや工事費用が予定の倍になる試算が示され、見通しが立たなくなったとのことです。
ただし、計画は完全に中止されるわけではなく、再検証と見直しが行われるとしています。名鉄百貨店は予定通り来年2月末で閉店する一方、名鉄バスセンターや名鉄グランドホテルの営業終了時期は未定です。

現状、名古屋鉄道の再開発計画が白紙となり、都市開発の遅れが地域に与える影響は深刻です。開発を巡る不透明さは、適切な業者選定と労働力の確保が不十分であることを示しています。ここには、プロジェクトマネジメントの欠陥が如実に表れています。遅延がさらなるコスト増を招くのは明らかです。第一に、明確な役割分担を設けたプロジェクト管理体制の確立が必要です。次に、人材確保のための長期的な労働市場への投資を考えるべきです。そして、予算を透明化し、関係者間の信頼を醸成することが求められます。このような重大な計画が頓挫する背景には、計画と現実とのギャップがあります。
このズレを埋めることが、将来の安定した都市発展に繋がるでしょう。



ネットからのコメント
1、建設・解体の技術者や職方が極端に不足しており、契約を取り交わしてもその通りいかず、違約金を支払う可能性が大の為、業者が逃げた(?)様な感じがする。
私も長らく建設業に携わってきたが、所謂3Kの典型で給与も低く、社会的にも何のリスペクトも無い。誰がそのような職業に就きたいと思いますか?皆さん綺麗で快適なオフィスで楽に稼ぎたいと思うのは当然です。それは仕方ないと思いますがもうちょっと社会のあり方が変わらないと今後この様な事が常態化することでしょう。ソーシャルワーカーがコロナ禍を経て多少なりとも社会の見方が変わったように建設業についても1度どうしようもなく仕事が進まず顧客が本当に困らないと理解できないでしょう。ある意味ザマミロです
2、とある社長とだべっていたが、今後は建設業をより製造業に近づける努力をしないとと言っていた。3k職場から、現場の勘や職人任せでなく、安全で仕事のしやすい環境づくりを、と言っていた。工業高校に求人かけてもなかなか集まらない実情はあるらしいが、地図に残る仕事というのは尊いと思う。
3、現段階で10年どころか15年スパンで計画されているものが実現できないなんてもう日本は終わっている。ただ、似たような大掛かりな造り替えが行われている京急品川では、名鉄よりも後から出てきた計画であるにも関わらず粛々と工事が進んでいるし、地上の超高層建築物だけなら今も栄で建てているようにそれほど遅滞はしない感じなので、おそらく一旦全面的に更地にして、地下の駅部分と地上の超高層を一緒に進めていく流れに無理が多かったんだろう。
でも、単純に人手の問題なのか?という疑問も感じないではない。
4、名古屋駅周辺はリニア関連工事やビル建て替えが重なって繁忙期が何年も続く状態になっていることから、施工会社も職人を確保しきれません。建設現場は専門スキルが必要で、代わりに外国人材が簡単に入れない点が深刻で、高齢化もあり、慣れた大工や設備技師は経験者バイトのように取り合いになっている状況。結果として、計画に見合う人数がどうしても集まらず、名鉄の再開発も身動きが取れなくなった、というわけです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c03d27722ef03f02bb64438612c89dcef8867796,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]