憲政史上初の女性首相となった高市政権は、「財政は慎重にしつつ景気を向上させたい」という矛盾した方針で舵を切っています。物価を先に上げて、賃金が追いつくと期待する”インフレ頼み”の経済政策が進められており、その結果として実質賃金は10カ月連続でマイナス。一方、大企業の売上増から利益を賃上げに回すというロジックは日本の労働市場の現状と噛み合っていない。
株価は期待で高騰していますが、それは実体経済の改善ではなく単なる期待値によるものです。2025年11月の政権支持率は65%ですが、支持の土台が薄く、実際には短命で終わる可能性が高いと分析されています。

高市政権の現状は、まさに構造的に行き詰まっています。物価先行の景気回復策は過去のどの国でも成功しておらず、結果として高市政権下では実質賃金が減少、生活苦が増す一方です。この政策の持続不可能性は、日本の経済・労働市場の特性を無視しています。問題の本質は、財政出動の欠如、賃上げの具体的なビジョンの欠如、そして支持基盤の薄さにあります。解決策として、まずは直接的な財政出動による消費促進、中小企業向けの生産性向上支援、さらには労働市場の構造改善が急務です。さらに、国民全体を巻き込む形での所得向上施策が求められます。
短距離ダッシュ型の政治では長期的な安心を築けません。この矛盾を乗り越えなければ、高市政権は単なる儚い追い風で終わってしまうでしょう。長期的なヴィジョンと具体的な施策が欠ける限り、真の経済成長は成し遂げられません。
ネットからのコメント
1、凄いですね。プレジデントに寄稿する程の経済通としての地位を得たのですね。文中確かにと思う部分もありますが高市政権が短命に終わるとしたら次は誰がやるのでしょう?それこそ先の見えない泥沼に陥ってしまうと誰もが思っているのでは?失われた20年のツケは痛みを伴う改革だと思うのでなんとか高市政権は腰を据えられるよう頑張ってもらいたいと期待します。
2、見抜いたという程の専門的なスペシャリストでもないでしょう。100歩譲っても「今の段階では」こういう展開になり得るというだけのような気がする。情勢は変わっていくものですし、短期で結果が出ない事も沢山あります。期待の持てる人を応援する気持ちに変わりはないです。
3、高市政権の真価が問われるのは、年明けだと思います。 石破政権が何も動かなかった、しなかった政権だということも有ったに加えて、高市総理の人気がそのまま支持率になったと考えます。
政権が発足してから、いきなりの日米首脳会談や国際会議、また夜中の出勤、そして中国との問題など。山積する問題に更に追い討ちをかけるような時間だったと思います。 来年、いくつか政策を実現させて、衆議院解散もあり得るかも。支持率に関わらず、とにかく国のため、国民のために政治を進めて欲しいです。
4、この程度で恥ずかしくないのかという印象本主張は、高市政権の経済運営を「インフレ頼みの景気対策」と断定しているが、これは前提の置き方が単純化されすぎている。近年の物価上昇は円安やエネルギー価格高騰など外生要因が大きく、政府はそれを前提に賃上げ促進税制や中小企業投資支援、エネルギー補助などを組み合わせた政策ミックスを採っている。実質賃金の一時的マイナスだけで政策失敗と結論づけるのは評価時点が早い。政府支出も給付を抑えつつ投資重視へ転換しており、「使っていない」との指摘は事実と異なる。株価や支持率を期待のみで説明するのも分析として不十分である。つまり失敗願望を前提としたもの。ひろゆきはこの領域には口を出さない方が良い。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9c2c9c2b726c6fab9239229dd1660bbb71df0909,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]