米アイロボットは、12月14日に米連邦破産法第11条の適用を申請し、破産を発表しました。アイロボットはロボット掃除機「ルンバ」で知られており、中国企業の台頭によりグローバル市場でのシェアを奪われ、事業継続が困難となっていました。事業売却交渉が決裂し、その最大の債権者として中国の杉川機器人の傘下企業が挙げられました。最終的に杉川機器人と買収支援契約を締結し、再建を目指しています。

中国企業は、価格競争力と技術革新を武器に市場を席巻しており、アイロボットのブランド力を活かした再編が見込まれています。

アイロボットの破産は、グローバル経済における勢力図の変化を如実に示す事件と言えるでしょう。中国企業が積極的な技術革新と効率的なサプライチェーンを背景に市場を席巻し、米アイロボットのような企業が敗退せざるを得ない状況には不安を感じざるを得ません。この状況の本質は、多国籍企業が国際的な競争力をどのように維持するかという問題です。まず、技術革新のスピードを上げることが急務です。次に、アメリカを含む各国が独自の技術やブランドの保護策を強化する必要があります。さらには、生産の効率化を図り、中国企業と対等に戦える体制を整えることが求められます。この事件は、グローバル経済の流動性と経済力の再編を象徴しており、私たちはこの変化に対応しなければならないという現実を直視する必要があります。

アイロボットの事例は、ただ事態を傍観しているだけでは急速に変わりゆく市場に取り残されてしまうことを教えています。

ネットからのコメント

1、ロボット掃除機に通信機能とカメラが取り付けられていれば、『監視装置』や『テロに使われる爆弾』にもなり得る。見守りカメラが乗っ取られて、映像が流出したことを踏まえても、家主が不在かどうかは楽に分かるだろう。犯罪に利用される危険性を考えれば、中国企業が市場を独占することは危うい。

2、ファーウェイの5Gは中国政府による情報収集・監視のリスクが指摘され、すでに米国はじめ各国が規制し、我が国でも実質的に一部規制されている状況にあります。ルンバはマッピング機能を通じて部屋の形状を把握することが可能であり、実際にトラブルが生じてサポートセンターに問い合わせた際、遠隔操作で部屋の状況を把握できていたので驚いた経験があります。中国傘下に入った場合、情報収集に利用される可能性が十分にあるため注意が必要だと思います。

3、結局、中国に生産拠点作ると全部技術流出してパクられて自分達の首を絞めてるって事日本の会社も同じそして日本の場合イノベーションがゼロだから結局価格競争で全て中国企業にシェアを取られる平成の日本製造業の経営者はここに気付かずに、悲しいまでにお人好しな経営者しかいなかった

4、小野田紀美大臣も以前、中央省庁における中国製お掃除ロボットの使用について、安全保障上の懸念を指摘した。中国のバスメーカー・宇通のEVバス(電気バス)に、搭載されたSIMカード経由で外部からアクセス可能なセキュリティリスクがあることがノルウェーの事業者の調査で明らかになりました。遠隔操作できることが隠されていた。これらのリスクを鑑みても低価格には抗えないものだろうか。