事件概要：12月8日に衆議院本会議で補正予算案の審議が行われた。立憲民主党の安住幹事長は、物価高の中で中小企業が賃上げ余力を持たず国民が苦しむ状況を批判し、補正予算審議の遅さを痛烈に非難。さらに、補正予算に盛り込まれた基金の未使用残高が今年度末に13兆円に達する見込みがあることを問題視し、「利払い費が年間2400億円超の無駄になる」と指摘した。

地域未来交付金に関しては、内容が以前の交付金と類似しており、「名前を変えただけではないか」と主張。高市総理は国民への謝罪と基金の効率性を主張したが、議場では激しいヤジが飛び交い、議論は続けられた。

コメント：国民生活の苦境が深刻化する中、衆議院補正予算の審議には政府の対応の遅さと予算運営の非効率性が露呈しています。安住幹事長が指摘した未使用の基金残高が13兆円規模という事実は、物価高に苦しむ家庭や企業への迅速な支援が欠如している証拠です。さらに、新設された交付金が「過去の制度の焼き直し」に過ぎない可能性があることも、財政運営の意義が問われるべき重大な論点です。

この問題の本質は制度の透明性と資金配分の妥当性にあります。政府は第一に、基金の使用目的や進捗状況を国民に明確に示すべきです。

第二に、優先順位を見直し、生活保護や中小企業支援を速やかに拡充することが求められます。そして第三に、新たな交付金制度については独立した監査機関による厳格な評価プロセスを導入し、不透明性を排除すべきです。

現状、税金が「無駄遣い」されていると感じる国民が増えるのは当然です。政府は国民の信頼を回復する責務を果たし、国家財政が真に生活者のために機能する現実を作るべきです。明確な行動こそが、政治家の言葉を信じる唯一の道と言えるでしょう。

ネットからのコメント

1、補正予算は、景気対策という性格があることから、長年規模が大事にされてきて中身の議論が十分行われずに来ました。それは高市政権になっても同じ、ということなのでしょう。結果として、まだ消化できていない基金に積み増しをしたり、衣替えをしただけの事業があったりということにつながっているものと思われます。基金に積むだけでは景気対策にもなりません。予算の原資は国民の税金か将来負担になる借金です。規模重視から、中身重視へ、いい加減脱却してもらいたい。立憲など野党も、ただ批判やヤジを飛ばすだけでなく、建設的な議論をしてもらいたいです。

2、経済対策を「最優先」と掲げる一方で、実際には維新との連立維持のために議員定数削減法案を優先せざるを得なかった。高市内閣はその遅れを取り返すために、補正予算で“積み増し感”を演出しようとしているように見えます。基金だけで計2.4兆円、年度末残高は13兆円規模。その一方で執行率は低く、基金を積むこと自体が目的化している。結果、本来の補正の趣旨である“即効性のある支援”とは程遠く、説明のために用意された論理も薄い。急ぎ積み上げた数字で「やる気」を示したいだけで、中身の整合性は後回し。議場からヤジが飛んだのも当然でしょう。

3、「石破と一緒」って批判のつもりだろうけど、立憲民主党さんって石破に協力的だったし「良い総理」って褒めていたよね？(´・ω・｀)「石破と一緒」って褒めているのかな？それとも石破を褒めていたことを忘れたのかな？

4、責任ある積極財政？だろうか 責任後回しの積極財政といったほうが良いのでは 高市内閣でたくさんお金使って財政再建は次の人に負わせるというやり方ではないないか 単年度で見ないというのなら何年で見るのか示さないと際限なき財政再建放棄になる それはつまり国民ががいずれ増税の犠牲になることを示いている