事件概要
2025年、広島と長崎への原爆投下から80年を迎え、朝日新聞、中国新聞、長崎新聞は被爆者を対象に全国アンケートを実施した。3564人が回答し、記憶に関する質問に対し、38.8%が「はっきり覚えている」と答える一方、27.6%が「まったく覚えていない」と回答した。被爆者の平均年齢は86.13歳で、健康手帳を持つ被爆者は9万9130人と初めて10万人を下回った。
被爆後の心身の傷は今なお深く、56.5%が放射線影響への不安を感じている。被爆証言活動を行う85歳の森容香さんは、核兵器廃絶の重要性を訴え続けている。
コメント
広島と長崎で起きた悲劇の記憶が薄れていく現実は、戦争の恐ろしさとその影響が時を経ても色あせないことを示している。特に記憶が薄れる被爆者たちが増え、核兵器の恐怖が過去のものとなりつつある現代において、被爆者の健康への不安は依然として解消されていない。時間が経過したとしても、戦争による影響は計り知れない。今、私たちが本気で核兵器の廃絶を進めなければ、次の世代はさらにその記憶が遠くなり、そして再び同じ過ちを犯す危険性が高まる。
解決策としては、1) 被爆者の証言活動を強化し、教育機関での核兵器に関する教育を義務化、2) 世界的な核兵器廃絶のための政治的圧力を強める、3) 被爆者への支援体制を充実させ、健康面での不安を減少させることが急務だ。
今こそ、核兵器がもたらす人道的な破壊力を伝えるべき時であり、歴史の教訓を未来へと繋げていくべきである。
ネットからのコメント
1、戦後80年が経った今も、被爆された方は一生、放射能による健康不安との戦いなのかと思うと身につまされます。記憶は薄れても、決して消えることのない不安、その苦しみは想像を絶します。被爆された方は、健康不安と一生向き合わざるを得ない状況になりながら、今尚、核兵器の非人道性を訴え続けています。記憶が薄れても終わることのない被害、だからこそ、若い世代にはその重みを受け継ぎ、次の世代に伝えていく責任があると感じます。
2、全く記憶がないというのはまたかなり小さい頃の経験である人と、究極の地獄絵図を体験して脳がその防衛能力を発揮して記憶を封印してしまっているかのどちらかなんでしょうね。いずれにせよ核兵器の実戦使用を身をもって体験したという世界に類のないケースなので、放射線の影響も含めてどんな症状や反応が出るか分からないでしょう。皆さんご高齢ですしこの暑さですから、身体に無理をなさらぬよう、長生きしてほしいと思います。
3、【記憶はあるけど真偽は怪しい】が相当数いると思うなぁ‥この方達を責めるわけではなく、記憶は必ず風化し都合よく変わるもの。地獄絵図でも「大したことなかった」と言う方もいれば軽傷でも「地獄のような痛みだった」と言う方もいると思う。80年前の記憶はそんなもの。記憶と記録両方しないといけない。
4、80年経った今でも10万人近くの人が苦しんでいるということに驚きました。こんなにも多くの人がまだあの原爆の影響を受けて生きなくてはならなかった。苦しかったり不安だったり悲しかったり、被爆者の方の日常を描いた演劇を見に行ったことがあるけど、ふとした時に鼻血が出たりすると言うエピソードがあり、とても怖かった。なんでもない日常が蝕まれていく理不尽さや恐怖は当事者しかわからないというわけではなく、これから生きていく世代にも、どんな境遇の人にも平等に降り注いでしまう。核兵器はあってはならないものだと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/13290cb9460b158098bb42faef41d9a38b99844f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]