東海地方の「東海環状道」全線開通が遅れている原因は、養老といなべ間のトンネル工事で発生した大量の湧水です。2023年11月現在、進行中の工事は全長4.7キロのうち約3.1キロが完了していますが、残る1.5キロの掘削が難航しています。この地域特有の豊富な水資源は、養老山地の地下断層に蓄積されており、1時間に約400トンの水が噴出。
工事が計画通りに進行せず、開通の見通しは立っていません。NEXCO中日本は24時間体制で水抜きや掘削を続けているものの、予測できなかった地下水の阻害によって、当初の開通予定は延期せざるを得ない状態です。

工事現場で発生している問題は、明らかに事前調査の不備を示唆しています。このトンネル工事は、養老山地の特殊な地質条件を過小評価した結果、想定外の湧水に直面しています。大規模インフラプロジェクトにおいて事前調査がいかに重要であるか、痛感されます。
具体的な解決策としては、まず、より詳細な地質調査を実施することが不可欠です。そして、既存のデータを活用し、より正確な水量予測モデルを開発する必要があります。また、進行中の工事には、新たな排水技術の導入を検討すべきです。これに加えて、地元自治体や専門家との協力体制を強化し、迅速な問題解決を図るべきです。
この事態は、効率とスピードを求める現代社会と自然の力の対立を如実に示しています。技術的知見が人間の限界を超えて試されている今、経験を活かした新たな価値観が求められます。逆境を乗り越えることで持続可能な開発が真の意味で実現されることを期待します。
ネットからのコメント
1、養老山脈の上石津~いなべ側の林道へ許可をいただき分け入ったことがあるが沢の水が滝になってるところがたくさんあった。濃尾平野の高い壁になってたり琵琶湖もある地形から水を貯める量が多いんだろうね。開通を楽しみに待ってますので工事関係者の方々には安全第一で頑張っていただきたいです。
2、そもそもなぜ養老山脈を貫くルートにしたんだ?山脈沿いに南下して桑名東付近に接続すればよかったのでは?リスクが高く工費も高いトンネルを掘ってまでいなべ市側に抜ける意味は?
3、それほど大きな山地でもないのに「養老の滝」があるように水分が豊富な養老山系。地面の下はやっぱりまだ未知の事が多いんでしょうね。確かにあれが開通すれば、ウチから岐阜方面へはかなり便利になるが、変にプレッシャーを負わずに、安全第一で確実に作業を進めていって欲しいです。
あと、二ノ瀬峠も案外好きな道。オススメはしませんが。
4、そんなに水が出るのだったら開通後も大丈夫かって心配になる。鹿児島であったトンネル崩落の二の舞になりそう。リスクが高い方より農地や住宅地を買収して安全なルートで工事を進めるべきじゃなかったのか?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d99a0070e58162de2ea2852de274893be9774bad,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]