最近の調査によれば、旅行や移動に関する若者の価値観が顕著に変化しています。2024年に約3000人を対象に実施された意識調査では、20代の67%と30代の56%が「移動時間は無駄」と考えていることが明らかになりました。これらの世代は移動時間においても生産的な活動を行いたいと考えており、目的至上主義が色濃く反映されています。
一方で、20代は最も高い割合で「海外に行きたいが行けなかった経験」を持っており、金銭的な制約やコロナ禍による外出自粛が影響しているとされます。また、地方移住の増加に関しては、「地域おこし協力隊」などを通じて国内の地方での活動を選ぶ若者が増えており、国の地方創生政策が影響を与えている可能性があります。
若者が移動時間を無駄と感じ、目的至上主義に基づいた移動の価値観を持っていることは、社会が求める効率性と生産性の表れと考えられます。しかし、この姿勢が旅行の醍醐味を損なう要因となっていることは否定できません。種々の経済的要因やパンデミックによる影響が、若者を国内地方に向かわせる現象は見逃せません。これらの現実は、政策や社会構造の欠陥を示唆し、個々のアイデンティティや楽しみの希釈を招いています。
解決策として、①若者向けの経済的支援策の強化、②旅行や移動の経験価値を再評価する教育の推進、③移動に対する心理的障壁を減少させる社会キャンペーン等が必要です。移動の目的や経済的リソースを狭める現状を打破し、人々が持つ豊かな冒険心を取り戻すことが急務であると言えるでしょう。
ネットからのコメント
1、確かに「移動するだけの時間」であるのなら無駄に思えるのかも知れません。私は横浜駅から名古屋駅まで各駅停車、気ままに途中下車の旅をした事があります。また、シンガポールのチャンギ空港でトランジット(乗り換え)のために6時間過ごしたこともあります。タブレットで勉強や仕事をしながら、日常とは違う光景に人々を目にしながら、「一見無為な時間」を過ごしている内に、実際にはとても良いリラックスの時間になっている事に気づいてから、半年に一度はこのような時間を楽しんでいます。来月は横浜から車で一般道だけで長野市まで行きます。どんな街や人々や、看板やお店に出会えるのか、そして私自身に何が去来し何を思い考えるのか、楽しみにしています。
無駄っぽく見えてしまう時間にも、たくさんの発見があるかも知れません。全ては自分次第ですよね。
2、バックパッカーを昔して30数か国周ったが、移動中の景色や隣席の旅人・現地人との会話なんかも旅の醍醐味だったけど、そもそもそういう旅をしたことがなければ魅力は感じないのかもしれないですね。質問の仕方もちょっとどうかなと思う。旅の移動時間は無駄か?と聞かれたらつい無駄だと答えてしまう人もいそう。コロナで旅行出来なかった人が若者に多いのは原因としては大いにあるでしょうね。
3、電車で車窓を眺めてるとけっこう楽しいこともあるよ雪深い地域は建物の構造が違ってたり、気候が違えば植わってる作物が違ったり地形とかも見てると楽しい海なし県民からすれば海が見えるだけでも遠くにきた感がある無駄と思える時間も楽しめるとお得だと思う
4、運転大好き人間なので、車で旅行もしたいですね。最近は一人旅が好きです。誰も気を使わなくてよくて、一人でどこまでできるのかという冒険感を楽しんでます。旅先では道の駅も充実してますが、地元スーパーに行ってご当地の特産品を探したり、個人店に行ってみたり、ご当地ラーメン屋を巡ったりと。
誰かと行くのも楽しいですが、一人はかなり私は気分転換になります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/78374152af65153b928088d05b3c4ea077e8cca9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]