米総合格闘技イベント「UFC319」で、元RIZINバンタム級王者の朝倉海が、ティム・エリオットに2ラウンド4分39秒で一本負けした。初めはスタンドで有利に進め、パンチを的確にヒットさせるも、1R終盤に左ハイキックをつかまれて倒され、サイドポジションを奪われる。2R残り2分でタックルからテークダウンを許し、首をとられてギロチンチョークにタップ。
青木真也は「何もグラウンドを知らない」と敗因を指摘し、セコンドや戦術の問題を強調した。
朝倉海の今回の敗北は、MMAの複雑さと要求される総合的な技術の尊重を新たに示した。多くがエリオット相手の勝利を期待していたが、結果は予想を覆し、格闘技における地力の重要性を再確認させる一戦となった。問題の本質は、セコンドの指示や戦術の欠如にあるが、決してそれだけではない。個々の分野がシームレスに統合される現代MMAにおいて、立ち技とグラウンド技術の隔絶は許されない。これを改善するためには、以下の策が考えられる。一つ目は、グラウンドでの経験を積むために専門のコーチを雇うこと。二つ目は、UFC特有のルールをより深く理解し、適応するトレーニングを重ねること。最後に、現在の技術に対する自己分析を行い、欠けている部分を明確にし、取り組むべき目標を設定することだ。
格闘技とは力と技の融合であり、一方を軽視することは、成功からの遠ざかりを意味する。朝倉海の今後の進化に期待したい。
ネットからのコメント
1、2年ぶりの復帰で、38歳の選手に一本負けは言い訳できないだろう。どう考えても厳しすぎる内容。元々喧嘩ファイトから出てきた人だから、どうしてもグラウンドは弱くなってしまうし、レスリング、柔道、柔術、サンボなどの高い技術を持った相手にはグラウンドでほとんど何も出来ないのでは、先が見えてしまったところはある。それが競技として面白いかはまた別の話だが、打撃がグラウンドのどちらかに特化するのなら、グラウンドの技術に優れている方が総合では安定して戦えるのだろう。打撃特化の選手は一か八かの感じが強いように思う。
2、ガードポジションから、あっけなくギロチン取られるまでの流れが、近代MMAと思えないくらい速かった。まるで高田ヒクソンのような。柔術を知らない人がグレイシーにビビってた30年前のようだった。ライジンのように膠着ブレイクが無いから、海選手もテイク取られる恐怖心からスタンドの動きが固すぎますね。
試合中の表情にも緊張と恐怖が出てしまっている。いいパフォーマンスが出来る訳がない。テイク取られた左フックもいらないし、寝かされてからの時間確認など、すべて高田並みにテンパってる。
3、その通りだと納得。そして海選手にいつものキレと動きが無かった。 M M A素人と言える指導者とセコンドじゃあちょっと世界とは戦えず厳しい。まぁ本人が決めてる事なので仕方ないが。UFCで戦うなら堀口選手らのように厳しい環境に身を置くのもいいと思う。
4、なるほどね、よりアグレッシブな試合をするための膠着ブレイクではあるけれど、UFCに挑戦する選手にとってはそれが仇になってしまっているとそれにしても1勝が遠いまだ王座を狙える位置にいる平良達郎やかつて王座挑戦まで辿り着いた堀口恭司がどれだけ凄いかがよく分かる
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5928e3c8c069b4d517b5b9b0163cfa2d3c88e8d3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]