事件概要:2025年8月5日、政府はコメ不足を認め、増産方針に転換した。しかし、この急な政策転換に対し、コメ店や農家からは現場の実情を理解していないとの批判が高まっている。創業100年を迎える片岡米穀店では、コメの供給不足が続き、「コメは足りている」という政府の説明に不満を抱いていた。農家の亀割浩介氏は、増産の難しさを指摘し、特に中山間地域の荒廃した農地や高齢化問題が解決できないと懸念。
政府は農家の意欲を高める環境整備を約束し、増産に向けた具体策を協議中だが、実行可能性に疑問が残る。
コメント:現場で直面している困難を政府が理解していないことが浮き彫りになっています。特に、農業の現場は単にコメを増産することだけでは解決できない複雑な問題を抱えており、高齢化や農地の荒廃、労働力不足などが深刻です。さらに、急な政策転換が生産者の混乱を招いていることも事実です。過去に実施された減反政策の影響を考慮すれば、増産が安易に進めば再びコメの供給過剰を招く可能性も否定できません。
解決策としては、まず農地の再生や若手農家への支援を強化し、地域ごとに現実的な生産計画を立てることが求められます。また、農業に関する政策を一貫性を持たせ、長期的な視点で安定的な生産環境を作り上げる必要があるでしょう。
急場しのぎの対策ではなく、持続可能な農業のシステムを築くことが重要です。このような現場の声を無視した政策では、問題が再発するだけです。
ネットからのコメント
1、大規模農家は条件の悪い農地に手を出さないし、小規模農家は高齢化で現状維持が精一杯という状況。これまでの国の方針である大規模化は、高齢化した農家の耕地のうち、条件の良い場所だけを大規模農家が引き受け、それ以外は耕作放棄が進むという状況を招いた。国は増産と言うけれど、すでに畑などに転作したものを田に戻すのは簡単ではないだろう。そして耕作放棄地は条件が悪いので号令だけではなくメリットがなければ誰も手を出さない。
2、政府が減反政策の失敗を認めたような感じだがいきなり増産に舵切したところで簡単に増産できるものではない。田んぼを潰して畑にしてるわけで、それが簡単に元に戻ると思えないし、ただでさえ少子化で跡継ぎすらいない可能性も出ている。その場合、誰が田を見るのか?など問題がいろいろ出てくる。政府は見てるだけだろうから農家の苦労なんてわかるわけがないと思う。
3、現在新米が少しづつ出回ってきましたが、新米や輸入米や備蓄米ではないコメがここ最近山積みにスーパーに並んでいる。ここまでの騒動になった原因の米でしょう。この辺の問題も山積みの課題から外さずにしっかりと原因追及して説明責任を全うして欲しい。
4、課題は山積・・そりゃそうですよね。団塊の世代が動けなくなったら稲作はどうなるのか?もう何十年も前から分かっていたことなのに、目に見える対策をしていない。更には農家以外の国民はこの事を問題と考えていなかった。今あるのは休耕田として荒れた農地と働き手のいない農村。どのように農家に儲けてもらうか考えなければならない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d4cf8898c0ef8866f42f2ee10f73437b0f485500,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]