この記事は、派遣社員として高時給の仕事に就いている若者の長期的な収入やキャリア形成についての懸念を扱っています。派遣社員として働く若者が時給1900円で年収364万8000円を得ている一方、勤務契約の不安定さや生涯賃金の差などが問題視されています。調査によれば、派遣社員の生涯賃金は1億3862万円で、正社員の約2億5183万円に比べて1億円以上少ないです。

派遣労働には柔軟性があるものの、安定性やキャリアの観点からは懸念が残るため、親は子どもと将来の働き方を考える必要があります。

現状、派遣社員として働く若者の高時給が魅力的に映るが、長期的な雇用安定性や生涯賃金で正社員との間に大きな差が生じる問題が無視されています。制度としての欠陥は、昇給や退職金の支給が不十分であることにあり、これが格差に繋がっています。対策として、まず派遣社員に対する昇給制度の導入、次に退職金制度の整備、そして長期雇用契約の推進が求められます。こうした改善が進まないと、働く選択肢としての派遣は制限的なものに留まります。本来の働き方としての選択肢の多様性が健全とは言えない現状を痛感させられる内容です。

ネットからのコメント

1、たしかに生涯賃金で格差が出るといういう意見もありますが、それは大手企業で退職せずに心身ともに健康で働き続けて退職金までもらえるという　ある意味「甘い」試算です。

勤めた会社とのアンマッチや、ハラスメント、ブラック企業でメンタル不調になって休職したら、退職に追いやられたあとメンタル不調が長く続いて働けなくなったり、女性の場合　ライフプランやライフスタイルの変化年齢を重ねて起こる不調などを考えれば男性のように週5日　1日8時間労働を30年以上続けることは困難です。また今後の景気の動向等で会社じたいがなくなることや早期退職をうながされたり、退職金制度の撤廃など「正社員で働いていれば安泰」ということはないと思います。むしろ、これからの時代に柔軟に対応できる働き方やスキルを身に着けるほうが有効だと思います。

2、大手企業でボーナスがあり...という状態なら格差も出るでしょうが、今現在の法制度ではパートだろうが派遣だろうが一定収入以上あれば保険加入必須だし、ボーナスも退職金もない企業なんてザラにある。福利厚生面で明確に正社員と格差は出るかと思うけれど、責任の所在とかを考えたら…という人は沢山いるかと。なんにせよ、心身ともに健康で働き続けられるのが1番稼げるのでは？と思います。

3、若い人であれば、派遣が仮に高給であろうとも正社員一択です。得られる経験や職歴の重さが段違いですし、生涯にも大きく影響します。現代の派遣は、どうしても正社員になれない氷河期世代や高齢者等の方の受け皿的存在です。間違っても、簡単に正社員になれる若者がなるべき身分ではありません。中年以降になってから、非正規からまともな正社員になれない氷河期世代の悲哀を味わいたいというのなら別ですが。

4、専門職や技術職なら派遣でも良いと思いますが、一般事務なら正社員の方が良いと思います。実際、私の友人は40歳まで派遣事務を転々としており40歳過ぎると、一気に派遣先が無くなるって、更新の度にバタバタしています。結婚して、パートでも良いって考えているならそれでも良いと思いますが。派遣を続けるなら、なにかしら資格は取っておいた方が良いと思います。