福島県磐越道で北越高校の生徒1名が死亡したマイクロバス事故を契機に、全国34都道府県が部活動の車移動に関するルールを見直す方針を表明した。5月のアンケートによると、茨城県を除く46都道府県が既存ルールを設けており、うち約74%が改善の必要性を認識。一部自治体は公共交通機関の利用を原則としたり、移動車両の登録や引率条件、走行距離・時間規制を導入。今回の事故は安全確保の課題を浮き彫りにし、文部科学省と国土交通省は6月末までに包括的な安全対策の方針をまとめる予定。

この事故は制度的な欠陥を浮き彫りにした。まず、多くの自治体がルールを設けているにも関わらず、その「安全実効性」が不透明である事実に驚かされる。例えば公共交通機関の原則利用が声高に叫ばれる一方、現場の柔軟性を欠いた規定により、学校や地域間で格差が生じる可能性がある。
さらに、車両登録や運転時間・距離制限など詳細なルールは理論上の意義が高いが、監視体制の不確実さや機関間の連携不備が、それを形骸化させる要因だ。
解決策としてまず1つ目は、国主導の統一基準設定と点検体制の構築。2つ目に、現場の指導者へ安全教育と運転リスク管理の徹底を義務化。3つ目として、小規模部活動を支援するための地域専用交通資源の拡充を掲げたい。
生徒の命が重視される部活動のはずが、運送方法の危険による犠牲が発生する矛盾は、社会として許容されうるものではない。例えばスポーツの熱意や友愛といった部活動の目的は、本質的に安全の概念と両立しなければならない。手遅れとなる前に、この歪んだ優先順位に徹底的にメスを入れる必要がある。
ネットからのコメント
1、事故を受けてルール見直しは必要だと思いますが、現実問題として「じゃあ全部チャーターバスで」と簡単にいかないのも事実です。近年はバス運転手不足や2024年問題の影響で貸切バス料金がかなり上がっていて、地方ではそもそも手配が難しいケースも増えています。だからと言って教員が長距離運転を担うのはリスクが高すぎます。
そもそも教員は部活遠征の引率や運転をしたくてしているわけではなく、半ば“業務として断りにくい空気”の中で担っている面もあります。日頃の練習試合は、公共交通機関で移動できる範囲や、無理のない距離を基本にするしかない気がします。勝利や強化も大事ですが、まずは無事に帰ってくることが最優先です。今回の事故をきっかけに、教員頼みの仕組み自体を見直す必要があると思います。
2、2024年問題で、観光バスをチャーターする料金は急騰しています。特に日帰りは拘束時間も走行距離も長いので、学生団体が使えるレベルではなくなりつつあります。年1~2回の大会などは別として、日頃の他校との練習試合は、公共交通機関で移動可能な、常識的な範囲で行動するしかないと思います。
3、部活動には仲間づくりや達成感を得られる良さがあります。しかし、それが「入って当然」のような雰囲気になったり、大会の成績が学校の評価や宣伝に結び付いたりすると、本来の目的から離れてしまうことがあります。中高生の時間はとても貴重です。勉強だけでなく、読書や創作、地域活動、家族との時間、将来について考える時間など、一人ひとりが大切にしたいことは異なります。
だからこそ、部活動は学校が強く推奨するものではなく、生徒自身が自由に選べる活動であるべきだと思います。部活に打ち込みたい人は思い切り挑戦でき、別のことに力を注ぎたい人も同じように尊重される環境が望ましいのではないでしょうか。学校のためではなく、生徒一人ひとりの成長や充実した学校生活のために、部活動のあり方を見直す時期に来ているように感じます。どの選択をしても価値があると認められることが、これからの時代にふさわしい教育につながると思います。
4、そもそも部活動顧問はボランティア状態なのに、許可を取るとかそんなことまでして部活動の顧問をしたいとは思う人はどれくらいいるのでしょうね。そもそも教員が運転する車に生徒が乗らなければならないようなシチュエーションがあることが問題なのだと思います。移動が必要な場合は学校として手配したバスか公共の交通機関のみとすべきだと思います。それで実施できないような練習試合や合宿、そして大会は実施してはいけないと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/67e4b88814e8699eb71faa014460001fdddd1214,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]