事件概要:
鹿児島県いちき串木野市の山中に住む無職の64歳男性が、92歳の要介護の母親を放置し死亡させた疑いで逮捕された。二人は二人暮らしで、息子は母親の介護に奮闘していたが、「昼夜逆転の生活」「自由時間がない」と周囲に苦境を漏らしていた。近隣住民は彼の孤立感に気づいていたものの、助けを求めることを嫌がる様子に手助けをためらっていた。2023年6月1日に男性は「母の介護に疲れた」と徳島県内の交番に出頭し、その後逮捕。背景には「老老介護」や地域福祉の人手不足があると指摘される。

コメント:
この事件は、個人に過酷な負担を強いる介護制度の限界をあぶり出しています。一人の高齢男性に全介護を任せる状況は、現代社会における隠れた「無理ゲー」です。
地域や行政の支援体制が不十分であったことが、被害を拡大させた背景は明らかです。
まず、行政は早期支援の仕組みを強化するべきです。介護者が助けを求めやすい環境にするため、各地域にアクセスしやすい相談窓口を設置・拡充するとともに、福祉サービス利用を周囲がサポートする文化を醸成すべきです。次に、職員数の不足を解消するために福祉業界の待遇と採用を見直し、人員確保に努める必要があります。また、民生委員や地域住民を巻き込んだ「見守り制度」を法制化し、高齢者の孤立を回避するのも有効です。
誰しも通る老いの課題に直面したとき、安心して支援を求める社会でなければなりません。この事件は介護問題が我々全員の課題であることを改めて訴え、社会全体でその解決に向けた行動を起こすべきだと示しています。
ネットからのコメント
1、これから先『老老介護』はどんどん増えていくと思う。ヘルパーを入れたくても要介護度で使える時間や金額も決まってきてしまうので、それが過ぎてしまうとこれ以上は実費です、とお金にも困窮する。ショートステイも同じ利用者でローテーションしていて新規はなかなか組み込んでもらえない、デイサービスも空きがない…介護施設に入るにも特養は利用料金が安くとも空きがなく何十人待ち何年待ち。
完全個室のグループホームや有料老人ホームは空きがあっても利用料が高くて手が出ない…八方塞がりすぎてかなり厳しい現実だと思います。外国人に生活保護より、こう言うご家族に救いの手を差しのべて欲しい
2、高齢で自力で生きていけなくなったのだから、それで亡くなるのは寿命といっていいのではないか。高齢者だけではなく、子どもの重度の障害なんかもそうだが、自力で生きていけない人間の世話を社会が家庭に押しつけ、放棄も許されないのは、その家族の人生を侵害しているようにも思える。家族が介護を望んでやっているのなら良いが、そうでない場合、介護から解放される方法を整備してほしい。
3、こういう事件が起こるとなんで行政を頼らなかったんだとか言われるけど、頼ろうとすると「できない」とか「前例がない」とか普通に言ってきますからね。家族の介護をしていた頃、私が若くてワンオペだったこともあって、かなりなめられました。行政だけじゃなくて、ケアマネさんにも何を頼んでも「できない」の一点張り。挙句の果てに「あなたは仕事辞めるしかないわね」と。
仕方なくヘルパーさんを頼むのもマッサージさん頼むのも全部私が調べて電話して直談判しました。さすがに嫌になってケアマネさんを変えたいといったら、逆ギレされました。引き継ぎのケアマネさんに「私はできないことはできないって言うから」と最初に言われたのは、たぶん私の悪口を引き継ぎで言ったのだと思います。何もやってくれなかったくせに何言ってんだと思いました。事件にならないと動いてくれないというのは皮肉なものですね。
4、私は現在50歳です。10年ほど前から両親の介護がほぼ同時に始まりました。何年も前に母は亡くなりましたが今も父(80歳)の介護が続いています。昨年の夏の終わり頃、父に昼夜逆転が出てしまい、ベッドへ横にさせても数分で起きてきてしまったりでとても大変でした。明け方までずっと寝ないのですから。そして足元もおぼつかないのに家の中を歩き回り転倒して手首を骨折…。それから数ヶ月は食事は全介助でした。仕事をして家事をして介護をして、本当にくたびれました。周りの人に話をすると「大変ね」とか「施設に入れたら?」と言われることが多いのですが、好きで介護をしているわけでもなく施設に入れられる介護度(や、お金)も無く。
「何かあったら言ってね」と言われても「じゃあ何をしてくれるの??」とひねくれてしまったり…。これからますますこの問題は増えると思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e2162ec2170c5b57ad6aa81b7db6f16eeea68493,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]