関東地方を基盤としてきた横浜市のスーパー「オーケー」は、2024年11月に大阪の高井田に関西1号店をオープンし、関西市場へ初進出を果たしました。その後、関西での出店ペースを加速させ、店舗数はすでに6店舗に達しています。当初、オーケーは関西の「関西スーパーマーケット」とのM&Aを試みたものの、合意には至らず、最終的には自力で関西市場への進出を実現しました。

関西地方では、多くの競合スーパーが存在する中で、オーケーはその独自の経営理念である「エブリデー・ロー・プライス（EDLP）」を武器に、また、関西の市場特性に合わせた工夫を凝らしながら存在感を高めています。2026年にはさらに8店舗の新規出店を計画し、地域でのシェア拡大を狙っています。

オーケーの関西市場への大規模進出は、市場の活性化を促す一方、既存の地場スーパーに対する激しい競争の火種となっています。価格競争が激化する中で消費者にとっては選択肢の拡大が期待されるものの、中小スーパーには厳しい局面が訪れています。特に、地場スーパーがこれまで培ってきた地域密着型のサービスや信頼関係が崩れ去りつつあることが問題です。また、多国籍で展開を進める他の大規模スーパーが関西に上陸することで、さらなる競争の激化が予測されます。

この状況を踏まえ、地場スーパーが生き残るための解決策として、まずは価格だけではなく、サービスや商品価値を高める戦略の推進が必要です。地域の特色を活かした商品開発や、地元の生産者との提携を強化することにより付加価値を生めることが考えられます。また、消費者との繋がりを深めるために、ポイント制度やイベントの充実を図ることも有効でしょう。さらに、デジタル化を進め、迅速かつ効率的な流通網の構築が急がれます。地場スーパーがこれらの努力を続けていくことで、大規模スーパーとの差別化が図られ、地域に根差した存在としての地位を確立できるでしょう。

ネットからのコメント

1、ロピアも出店後数ヶ月は安さで毎日店内が賑わっていたが、安さの魅力が無くなると平日は普通のスーパーのような感じになった。オーケーもそのようになるだろう。だったら、特徴がある店が生き残ると思う。(ロピアは肉、バローは魚が強い）関西には最強の安さを誇るサンディがあり、万代もある。オーケー淡路店は今では普通のスーパーになった。中途半端な安さで関西を生き抜けるかどうか、見てみたい。

2、尼崎にできた「バロー」と「オーケー」どちらもよくお世話になってますが、バローはもともと魚が強いと聞いていただけあって鮮魚コーナーの活気がすごい。今どきにしては珍しい？店内マイク放送があったり、パンが焼きあがるとベルを鳴らしてお知らせなど、より活気が見えます。以前のアミング潮江にあった「阪急オアシス」は悲しいほどに客が少なかっただけに、スーパーの選択肢が１つ増えたのは嬉しい。そして「オーケー」安定の安さが凄いプライスカード(値札)に定価から何割引かを常に表示してくれている＋他店ではあまり見かけない物珍しい商品がチラホラある個人的によく買うヨーグルトが他店だと平均200円前後なのに対してオーケーは常に170円台。さらに賞味期限が結構ある商品でも積極的に３％オフにしてくれるのもありがたいどちらも出来たばかりということもあって店内は綺麗ですし、これからもっと伸びてくれると嬉しいな

3、激安のスーパーは多くの場合で家計の助けになる。必ずしも誰にとっても良いとは限らない。物価高が続く中に、食品や日用品を通常のスーパーより安く買える点は大きなメリットで、特にまとめ買いや計画的な買い物ができる人には節約効果が高い。

だが安さにつられて買いすぎたり、使い切れずに捨ててしまったりすると、かえって損になることもある。

4、関西在住で、全国から色々な新しいスーパーが出店されていますが、どのお店も従来近所にあったチェーン店より、安いと感じることが多いです。もちろん新規開拓で利益率を下げている部分もあるとは思いますが、それにしても安い。やっぱりどの世界でも厳しい競争になれば、消費者にはメリットがあるんだな、と。もちろん地元のチェーン店に頑張って欲しい気持ちもありますが、新しく出店してきたお店に良いものが安く売られているのであれば、そちらに買いにいきます。