今年度の司法試験では、予備試験ルートを経て合格した428人のうち、最年少合格者が現役の女子高生であると文部科学省から発表されました。この女子高生は慶應義塾女子高校の生徒であり、受験者の中で一際注目を集めています。また、最終学歴の集計によると、高校卒業者として合格したのは彼女を含む3人です。さらに、428人のうち法科大学院関連の学歴を持つ者が多くを占め、具体的には法科大学院修了者が12人、在学者が48人に達しました。

2025年度全体の司法試験合格者数は1581人で、その中の428人が法科大学院を修了せずに予備試験を経由して合格しています。文部科学省の資料によると、最年少合格者の年齢は18歳と確認されています。

このニュースは、教育の多様化と個人の努力が報われる可能性を示す、非常に興味深い事例です。司法試験と聞けば長い道のりを考えますが、高校生でありながらこの試験に合格するには相当な努力と犠牲が必要であっただろうと思います。予備試験制度によって、従来の法曹への道に大きな変革がもたらされていますが、こうした制度がさらに拡充されれば、より多くの才能が開花するチャンスが広がることでしょう。この女子高生には一定の負担もあったかもしれませんが、若いながらもその挑戦を成し遂げた姿勢には多くの人々が勇気を得ることでしょう。

彼女の成功は、枠に捉われず自分の夢を追い求めることの重要性を教えてくれます。彼女の成長とその後の活躍を心から応援したいと思います。

ネットからのコメント

1、司法試験は、予備試験に合格してから司法試験に合格するのが正規ルートと言われるようになってしまい、法科大学院の存在意義に疑問が生じてしまいますよね。わざわざ高い学費を支払って、わかりにくい講義を受けて時間をつぶし結局は合格率が低くなるという。本気で勉強したい人には優秀な予備校講師の講義の方がいいのかもしれません。

2、毎年とは言わないけれど、何年かおきに高校生で合格している人がいますよね。そろそろ「最年少」をもてはやすのも飽きてきて。司法試験合格において、その何を賞賛するべきなのか、焦点を当てるべきは何なのか、問い直されるべき。現在の法曹界において最も大きな課題は、国民のごく普通の感情と法律や法曹界の判断の乖離が著しいということです。若年で司法試験に合格したから、この問題の解決に寄与できるのかというと、それは全く期待できない。おそらくこの問題の解決に貢献できる人材というのは、早く合格することより、法律の理論とか哲学に重きを置いて、大学や大学院で熟考を重ねてきている人材だと思われるから。

その意味で法科大学院には期待されるべき役割があり、法科大学院はそういうことを学生にしっかりと考えさせるような教育を施すべきでしょう。政治家に丸投げできる状況ではないのだから、法曹人がもっと頑張らないと。

3、すごいですね。慶應付属なので大学入試がなく司法試験に専念できたのも大きいですね。ギャルのJK弁護士のマンガとかドラマが出来そう。

4、今年の司法試験の法科大学院の出願者数は3597人で合格者が1153人。合格率約32%予備試験合格者の出願者は477人で合格者が428人。合格率約89%予備試験の合格率は約4%で合格するまでに強烈なふるいにかけられるため合格者には猛者しかいない。司法試験は試験制度を一度見直した方がいいと思う。