OTAGROUP(広島市)が運営するバーチャルYouTuberグループ「メタばあちゃん」は、2023年8月21日に新しいサービス「レンタルおばあちゃん」を開始しました。75歳以上の女性が、オンラインでお悩み相談を提供するもので、60分3000円の料金設定です。相談内容に応じた適切なおばあちゃんを3Dアバターを通じて選び、ZoomやGoogle Meetを使って会話します。
映画のエキストラ依頼などオンライン相談以外のリクエストにも対応可能で、交通費の実費請求があります。また、介護施設との連携を模索しつつ、フィードバックを活かし料金を調整し、ビジネスとしての採算を目指しています。サービスの目的は、高齢者の自己肯定感を高めると同時に、都会の若者の問題解決を支援することです。
この新サービスは、社会が高齢者をどのように見ているのか再考を促します。「レンタルおばあちゃん」というコンセプトは、一見ユニークで楽しい取り組みのように見えるかもしれませんが、背後には深刻な社会問題が潜んでいます。まず、シルバー世代の活躍の場を積極的に作ろうという試みは評価されるべきですが、このサービスが本当に高齢者のためになっているのか、根本的な問いかけが必要です。高齢者の自己肯定感を高めるためには、単に依頼される存在となるだけでなく、社会の重要な一員としての位置付けが不可欠です。
具体的な解決策として、まずは高齢者が日常的に参加できるコミュニティ活動の充実を図ることが考えられます。また、若者との相互交流プラットフォームの開設や、サービス利用者の実際の声を政策決定に反映させる仕組みを構築することも重要です。このサービスが高齢者の潜在能力を引き出し、本当の意味での価値提供に繋がることを期待します。
ネットからのコメント
1、昭和の時代だったか、何かのバラエティ番組で80歳オーバーのご婦人たち5~6人に、学生さんが悩み相談をする、というのがあった。若い世代にとっては大問題でも、当時まさに戦中戦後を生き抜いた淑女たちの金言は、ユーモアあり、どこか肩の力が抜けるようなホッとした覚えがある。令和の世、のび太のおばあちゃんのようなすべてを優しく包み込んでくれるような存在が、子供たちだけでなく年齢性別問わず求められているように思う。
2、おばあちゃんは時間に余裕がある分、話を親身になってゆっくり聞いてくれそうだし、人生経験豊富な分、説得力があり、優しさもあると思う。おばあちゃんからしてみても、頼りにされ、必要とされ、生きがいになってとてもいいビジネスだと思う。
全国でたくさんのおばあちゃんが活躍できることを願いたい。
3、人生経験豊かな人に気軽に相談して、自分とは違う目線のアドバイスを貰いたい需要は昔からあると思う。核家族化の現代では、こういうのは占い師とかに頼ってたんだろうけど、根拠のない占いより、人柄重視の方が納得できる。あとはどういった人材がいるかだね
4、まぁ、面白い試みではあるけれど、やはり「詐欺まがいの利用」には注意が必要ですね。運営側も、安心して利用できる仕組みや安全面の配慮をしっかり考慮してほしいところです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bf2262f403403a660f35cbb9ce2d1ff48be74a41,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]