社会学者の古市憲寿氏が自身のSNSで、タレント・たかまつななの事実婚発表に絡んだ議論に反論した。たかまつは一般男性との事実婚を選んだ理由として、お互いの名字を変えたくないことを挙げている。これに対し「事実婚するなら選択的夫婦別姓はいらない」との意見が存在するが、古市氏はこの見解に異を唱えた。古市氏は、名字を変えることと法的保障を失うことの二者択一を強制する現在の制度を批判し、結婚における平等性の確保を訴えた。
また、結婚に伴う特権の廃止を検討し、法的権利の個人単位化を提案している。
この問題は日本の婚姻制度の在り方を問う重要な局面です。「事実婚だから選択的夫婦別姓はいらない」という主張は、実は制度の欠如が招く誤解です。名字を変えずに法的保障を得る権利を選べないことこそが問題の本質です。結婚が平等性を担保するべきなのに、その代わりに個人のアイデンティティやキャリアが危険にさらされています。まず、選択的夫婦別姓の法整備を急ぐことで、実際に姓を自由に選ぶ権利を誰にでも提供するべきでしょう。次に、また事実婚および正式な婚姻の法的権利が等しくなるよう制度改革が必要です。さらに、結婚に付随する税制優遇や社会保障などの特権の見直しにより、婚姻の特権化をなくすべきです。これらの改善により、個人の自由と社会的な平等が調和する未来を目指しましょう。
人々の本当の幸福は自由で公平な選択から始まります。
ネットからのコメント
1、選択的夫婦別姓制度の導入については、確かに「名前を変えたくない」という声がある一方で、国全体の制度を少数派の要望に合わせて変える必要があるのか疑問に思います。現行の制度では、夫婦のどちらか一方の姓を選べばよく、必ずしも女性側が変えなければならないわけではありません。つまり「自由がない」というよりも、結婚という制度の中で一定のルールを共有する仕組みとして成り立っているのです。もし名字を変えたくないのであれば、今回のたかまつさんのように事実婚を選択することも可能ですし、制度を変えなくても選択肢は用意されています。大多数の国民が従来の仕組みに違和感を持たず生活している中で、少数派のために制度そのものを大きく変えることには慎重であるべきです。結婚は個人の自由ですが、社会の基本的ルールを安易に変えてしまうことが本当に「平等」につながるのかは冷静に考える必要があると思います。
2、選択的夫婦別性って子供は夫婦どちらかの姓を選ばなければいけなくて、揉めたら家庭裁判所に決めてもらうという話ですが、家庭裁判所がどうやって決めるのか、基準ってどういう基準になるんだろう。
同一戸籍の中に姓は一つっていう戸籍の原則も崩れてしまうし、それに伴う制度改正も多岐に渡るので、官公庁や民間会社のシステム改修なんかも莫大な金額がかかってしまう。旧姓使用拡大で大半の問題が解決しているのであればそれでいいと思うけど。選挙でもそんなに争点になっていなかった問題が選挙終わったら法案再審議とか、何かほかに目的があるの?って思うし、ほかにやることあるでしょって思う。
3、「もしくはよりラディカルに、結婚してもしなくても法的な権利が完全に同じという個人単位の社会になるのも、個人的には反対理由がない。『結婚しているから得する・損する』をなくし、婚姻の特権化をなくすのも一つの方向性ではある」それじゃいかんのよ。個人の考えはそれぞれあっていいんだけど、社会システム側が取る姿勢としては婚姻を特権化して「お、結婚した方が得じゃん」って若い人に思ってもらって次世代を産み育ててもらわないといけない。そうでないと社会は維持できないから。もちろん婚姻後に産む産まないも個人の自由だし、事情があって産めない夫婦もいる。
けど結婚すればある程度以上の確率で子供を産んでくれるんだから、社会制度として婚姻を優遇するのは当然のことなんだよ。選択的夫婦別姓制度でその間口が広がるならそれも悪くないと思うけど、社会的な影響等は十分検証してからにしてほしい。
4、選択夫婦別姓について調べたけど、自分の姓を変えたくなかったが結婚するにあたって渋々、姓を変えた人を対象とした世論調査みたいなのは行ってないんですよね。「子供が生まれて自分と子供が違う姓になる可能性を考えたら別姓じゃなくてよかったか」というような心境の変化の有無の調査をせずに選択的夫婦別姓制度の議論を進めていることには違和感があります。また、選択的夫婦別姓制度はやってみたけどやっぱり微妙だから止めますって言える程の小さな変化ではないので慎重に進めて欲しいですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bb8552fff82e2c712e9633240e3daf27cd78b7f9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]