N社という専門商社で、昨年発生した新入社員を巡る騒動が報じられました。山下さん(仮名)は都内の私立大学を卒業し、研修を終えて事業部門に配属されましたが、わずか1ヵ月後の5月に「ひらがなが適切に書けない」という理由で人事部門から批判が上がりました。彼の手書き文書は「ふ」や「な」などひらがなの形が不格好で、エキセントリックな内容であったため、議論の末、N社は国公立大学かMARCH以上の学歴フィルターを採用し、社外には非開示で学歴による制限を厳格化することとなりました。
これによりN社での新卒採用は制限され、年7割が中途採用という形へとシフトしました。

この事件を受けて、企業による厳格な学歴フィルターの導入は大いに疑問を呼びます。学歴の一部を採用の基準とすることは、個人の多様な資質や潜在能力を見過ごすことにつながります。このようなフィルターは幅広い視野を持たず、高学歴者のみの偏った採用を助長します。特に現場においては、実際の業務で求められるスキルや適性は学歴に関わらず評価されるべきです。企業は、職務におけるスキルや能力を重視し、柔軟な採用基準を設けることが重要です。
具体的な解決策として、まずは企業内での成績評価方法を見直し、現場での実用的なスキルを重視する制度を整えるべきです。次に、新卒採用に際しては課題解決能力やコミュニケーション力を評価する仕組みを導入し、多様なバックグラウンドを持つ人材を活用することを推奨します。
さらに、中途採用を強化し、実績や経験に基づく評価を行うことで、柔軟な人材選択を実現できます。学歴のフィルターを通じた表面的な評価は、多様性を失わせるものであり、企業の競争力を弱める結果となる可能性があることを認識する必要があります。これにより、企業は、最適な人材を特定し、多様性がもたらす価値を享受できる実りある未来へ歩みを進めるでしょう。
ネットからのコメント
1、昔、高校進学も大学進学もスポーツ推薦で進学したと思われる社員が、研修時にテキストを読まされた際に、漢字を読め無いという事があったそうです。スポーツ能力や実績において、全国レベルの学生であれば、単位の認定も緩くて卒論が適当でも卒業させてくれる大学はあるそうです。しかし、スポーツ推薦の学生でも、しっかりした学生は居ると思いますので、皆が皆漢字が読めない、ひらがなを書けないという訳ではないです。
2、今は多くの高校生が大学へ行き過ぎです。本来行ってはいけない人が行っています。大学進学率の推移を見ていると考えさせられます。1960年頃は10%、1980年頃で25%、1995年で30%、2000年で40%、2008年頃に50%を超えました。
3、それはディスグラフィアなのでは?読めても書くことに困難を生じる学習障害です。流石に日本の義務教育を通過してきてひらがながまともに書けないという状態はあり得ない。だからこそのFランク大学なのかもしれない。会社が本来サポートすることではないが、子供のころから親や関わった教師などの大人が見逃さずに支援を受けられていたら、その人の人生は変わっていたかもしれない。
4、日本では基本的に社員を解雇できませんしね。雇われる側としたら良いけど、会社側からすると採用自体に大きなリスクを抱えている。適材適所という言葉はその通りだと思うので、もう少し緩和が必要ですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a599a1327c2c5b6712bbaecb07ad7ffb435eb00d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]