岡山大学発のベンチャー企業「オンコリスバイオファーマ」は8日、食道がんに対する世界初のウイルス製剤「テロメライシン」の製造販売承認を取得。同製剤はアデノウイルスの遺伝子を改変し、がん細胞で選択的に増殖し破壊する仕組みで、正常細胞への影響は最小限とされる。対象は化学療法や外科治療が困難な患者で、放射線療法と併用、内視鏡を用いた注射で投与が行われる。切開手術不要で体への負担が軽減される一方、副作用としてリンパ球減少や食道炎、発熱のリスクも指摘される。今夏販売開始予定で薬価は未定。今後、喉や直腸など他部位のがん治療への応用も目指されている。

この研究開発は革新的でありながら、慎重に評価すべき側面もある。食道がんの治療における画期的な一歩に拍手を送りますが、その実用化に伴う課題を看過することは避けるべきです。まず、副作用として挙げられるリンパ球減少や食道炎などの長期的影響については、厳格なモニタリングが必要不可欠です。
また、新しい投与方法による現場での運用負担の有無、さらには市場における薬価設定の透明性にも注目する必要があります。革新は社会全体の利益を最大化すべく、より慎重に運ばれるべきです。
ネットからのコメント
1、今回は まだ限定的な症状に特定された治療方法の承認がなされたもののようですが、副作用の少ない(風邪の症状程度)開腹手術を要しない治療がこの日本で承認されたと言うことですね。これはおおいに期待しています。すぐにでも患者さんを救って欲しいです。人間らしく長く生きられる世の中に、是非 他の部位にも適用されるよう注目したい。
2、部位が限定されているのはなぜなんだろう?肛門への応用も研究中とのことですが、内蔵にも使用できるようになるなら革新的な技術になりそう。こういう研究にならいくらでも税金使って投資してくれていいのに。失敗してモノにならなくても、チャレンジすることを応援することに意義があると思う。
3、癌細胞だけを破壊し、正常な細胞では増殖しない、ウイルスを使う発想もユニークですし、しかも他の癌にも応用できそうな特効薬、ノーベル医学生理学賞に相応しい研究開発の精華です。
安価であればなお結構です。切実に求めている人は沢山いると思います。
4、日本のバイオベンチャーは、長年にわたり過度な空売りや投機的な売買の影響を強く受けている。その結果、日経平均が史上最高値圏を更新する一方で、多くの創薬ベンチャーは異常なほど低い評価に放置されている。株価が低迷すると資金調達力が低下し、研究開発が遅れてしまう。日本の医療技術や産業競争力にとって大きな損失である。オンコリスバイオもその典型例だ。世界初クラスの成果を積み重ね、ついには製品の通常承認まで獲得した。それにもかかわらず、時価総額は未だ800億円にも届かない。一方で、同じウイルス療法分野でも、米国ではまだ開発段階の企業がオンコリスの10倍もの時価総額の評価を受けている。この評価差はあまりにも大きい。日本では成功しても評価されない。有望な技術や人材が海外へ流出していくのも無理はない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1a73dbd5e00b834a99eb6eb3e197b091a6f84bb1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]