元航空幕僚長の田母神俊雄氏が、21日のABEMA報道番組「Abema Prime」に出演し、日本の核武装の是非についての議論に参加しました。参政党の塩入清香氏が「核武装が最も安上がり」と発言した背景には田母神氏の指導があったと明かしました。彼は核ミサイルを戦闘機と比較し、コスト面でも核武装がメリットがあると主張しました。
一方、拓大の佐藤丙午教授はNPT離脱による周辺国の圧力や経済制裁のコストも考慮すべきとし、日本の安全保障政策において核武装が現実的かどうかの再考を促しました。
田母神氏の主張は、現在の核抑止力としての核武装は、安全保障上の必要性を唱えながらも、単なるコスト比較では問題の複雑さを見落としていると考えられます。核武装は攻撃力や破壊力の観点から見れば抑止力としてのコストメリットを主張できますが、この議論には重大な懸念点があります。まず、核兵器不拡散条約(NPT)からの離脱によって国際的な信頼を損なう可能性と、それに伴う経済制裁リスクを軽視しています。さらに、核武装が周辺国に与える緊張感や、日本が国際社会においてどのような立場をとるべきかという倫理的問題も考慮されていません。これらの問題に対する解決策としては、まず、国際的な核不拡散条約を遵守し、信頼を築く外交努力が必要です。
次に、従来の軍事的な抑止力に加え、経済的な力の強化を図る戦略も考慮すべきです。そして、国内外での核武装に関する公開討議を通じて、国民の理解を獲得し、政策決定を透明化することが求められます。持論に固執するだけではなく、多角的な視点からの議論が、将来の安全と国際的な評価を守る鍵となるでしょう。
ネットからのコメント
1、核は、使わなくても持っているだけで抑止力となる。当たり前のことだ。国際政治は核保有国の場であり、それ以外は蚊帳の外である。外交の後ろ備えが軍事力(核戦力) 後ろ備えがない国は外交力もない。金銭をばら撒いて、関心を得るしかない。中國 北朝鮮 ロシアと核保有国に取り囲まれた日本 世界情勢を見たとき、軍事的緊張感が高いのは日本である。
2、核は使えないし、使うべきではない。それば唯一の被爆国である日本の基本的な姿勢です。しかし日本を取り囲む中国、北朝鮮、ロシアは核武装をして、日本の領土である尖閣諸島に侵入を繰り返し、ロシアは北方領土を事実上支配しています。北朝鮮は、日本人を拉致して、好戦的な姿勢を示している。
核を手放したウクライナがロシアに侵攻されています。核を使用するか否かは、究極の選択となる事は明らかなのだが、核を持たない悲哀はウクライナを見れば明らかであり核武装は日本安全保障にとって、もっとも的確て、安上がりの防衛である事は、確かであると思います。
3、さや氏は丁寧な説明が圧倒的に足りてなく、また選挙期間中でもあり、アレルギーがある日本人や左派勢力に言葉尻を捉えられ、格好の攻撃対象になった。一方で実際は核を持つことで、圧倒的に国の防衛力が上がるのは事実である。現実として周辺国に友好的でない国が核を保有していることを考えると、日本が持つことの意味は大きいし、平和を重んじる日本だからこそきちんと話すのは大切なこと。
4、ウクライナの情勢からも判るが、ロシアが核使用をチラつかせると米欧も腰が退ける。例えは悪いが、先の大戦でも、日本が国力を挙げて戦っても2発の原爆で降伏をせざるを得なかった。現状でも北朝鮮には米韓は手出しできなくなった。北朝鮮が、其の為に懸けた費用なんて、日本の防衛予算に比べればはるかに少ない(GDP比では別だが)と思う。
実際問題として、これほど格安の防衛策は無いだろう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d85a0359d385462ff1056667e21c3bd51f80982e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]