中国軍戦闘機が自衛隊F15戦闘機にレーダー照射を行った件について、日本側は「危険な行為」として中国側に抗議しました。事件は沖縄本島南東の公海上空で発生し、中国海軍空母「遼寧」から発艦したJ15戦闘機が、自衛隊機に対し断続的にレーダー照射を実施。これに対し中国国防省は、日本側の監視や追跡を「挑発」と非難し、国際法や慣例に基づいた行動であると主張しました。

中国側はさらに日本の対応を「世論への誤誘導」「軍国主義への回帰」と断じ、強い反発を示しました。

この事件は、日中間の安全保障政策における深刻な不和を象徴しています。現状、他国の軍事機にレーダー照射を行う行為は通常「敵対的行動」とみなされ、偶発的な衝突へとつながる可能性が排除できません。この異常事態の背景には、東アジア地域の緊張した軍事環境が存在します。双方の抗議や反発がエスカレーションを招く恐れがある中、信頼醸成と危機管理の枠組みを構築する必要が急務です。

具体的な解決策として、まず日中政府は第三者を交えた対話メカニズムを確立し、事実関係を冷静に検証すべきです。次に、双方の接触や軍事訓練の範囲を予測可能なものへと制限し、衝突回避プロトコルを強化することが必要です。また、この手の事件を悪化させないために、両国が地域の軍事緊張緩和に向けて国際的な役割を果たすべきです。

今回の事件は、平和の尊さと、それを維持するための努力の必要性を再認識させるものです。現状を放置するのではなく、双方が対話と協力を通じた新たな未来の構築に取り組むことを強く期待します。この道こそが未来世代への責任を果たす道です。

ネットからのコメント

1、早く防衛省は証拠動画を公開するべきでしょう。動画がなくても自衛隊員の発言・交信内容は記録されているはずです。また回転しながらレーダー波を出す捜索レーダーと、継続的にレーダー波を照射する火器管制レーダーとは明確な違いがあります。電波信号を公開して、日本の主張が正しいことを多言語で世界中に示す必要があると思います。

2、中国相手に抗議なんて今までも意味がないことは承知のはずだ日本も領空侵犯する中国機にレーダー照射すればいいし、尖閣諸島の警備に海保ではなく海自の艦船を配置するなどして対抗すればいい

3、日本を敵対視し、増強した軍事力を前面に出して幾度となく脅し圧力を加える国がすぐ近くまで来ています。その国は、自らに不都合な事実はねじ曲げてしまい、そして都合の良いように国際世論を操作するような存在です。

戦後、日本は80年間と平和を保つことができましたが、それは日米の安保同盟が効いていたのもあるでしょう。しかしその間、隣国ではどんどん軍拡を進め、もはや、これまでのような考えでは日本の安全を保障することができなくなっていると感じます。未来に向けて日本の安全を守るためにはどうすべきか、国民が真剣に考えるときに直面していると感じます。

4、中国が何をどう言おうと、世界は中国の振る舞いや行為を知っている。うそも100回言えば真実になると本気で考えている国に対しては事実を、日本語だけではなく、中国語、英語でも発信するべき。そして、中国への依存性を低くするために、脱中国を本気で考えなければならない。ゼロは無理でも、対中投資を下げる、サプライチェーンを見直す、旅行にも行かない。そして10年後には依存度を下げていけば対中関係も変わる。また、中国がどう言おうが、軍事費を上げ牽制していくことも重要。交渉にはそれなりのバックが必要。話せばわかる国ではない。