ウクライナのチョルノービリ原子力発電所では、1986年の事故後に建設された外部シェルターがドローンによる攻撃で破損していることが判明しました。この攻撃について、ウクライナはロシアによるものだと主張していますが、ロシアはこれを否定しています。問題の鋼鉄製の外部シェルターは放射性物質を封じ込める目的で2019年に完成したもので、その主要な安全機能が失われています。
IAEAの査察団は、放射能漏れ防止の機能に損傷があると確認しました。既に補修作業は行われたものの、長期的な安全性を確保するためにはさらなる修復が不可欠とされています。国連によれば、放射線レベルは正常で安定しており、放射能漏れの報告はないが、継続的な監視が求められます。

この事件は国際社会の重大な課題として捉える必要があります。原子力発電所に対する攻撃が放射能漏れにつながるリスクは、単なる地域的な脅威を越え、全球的な問題へと発展する可能性があるからです。特にチョルノービリは過去の惨事から学び、安全対策を講じてきた歴史を持つ重要な施設です、今回の事態を軽く扱うことはできません。まず、国際的な協力を通じて、原子力施設の防衛を強化するべきです。次に、ドローンを利用した攻撃技術の規制を強化し、こうしたリスクを未然に防ぐ法律を整備する必要があります。
さらに、透明性のある情報共有と国際的な査察体制の強化を行うことで、信頼性と安心感を取り戻すことが求められます。過去の惨事を繰り返さないためにも、即座に行動を起こす必要があります。徹底した安全性確保をすることで、核の恐怖を乗り越え、未来の安心を手にすることができるはずです。
ネットからのコメント
1、ロシア軍にとって、チェルノブイリを攻撃する軍事的なメリットはゼロ。ここを破壊して放射能を撒き散らせば、風向きによってはロシアや同盟国ベラルーシも被曝する可能性がある。GPSジャミング等により、キーウ方面へ向かうはずのシャヘド(ゲラン2)ドローンが制御を失い、巨大な金属塊であるNSCに吸い寄せられたのか、それとも ウクライナ軍が国境付近でドローンを迎撃し、その残骸がNSCに墜落した可能性なども考えられるが、いずれにせよ、原発エリアがドローンの飛行ルートになっている現状が問題視されるべきである。
2、今年2月に攻撃された事は既報だが、最近また攻撃されたのか? それとも、ただIAEAが今頃2月の件について発表したのか? 「学びがある」「わかりやすい」「新たな視点」だけでなく「わかりにくい」の選択も増やして欲しい記事。
3、そもそも戦争(あくまでロシアは特別軍事作戦と主張するかもしれませんが)だから、正気の沙汰では無い事は解ります。しかしこれは環境へのテロです。許される一線を超えています。責任の擦り合いをするぐらいの罪悪感を持ち合わせているなら、即原発への攻撃をやめて欲しいです。それにしても、IAEAの職員の勇気と責任感は、讃えられて然るべきです。
4、いまだにウクライナ読みのチョルノービリの呼び方に慣れないです。元のチェルノブイリ読みに戻すことは出来ないのでしょうか?キエフ→キーウのように元々馴染みが無かった地名はウクライナ読みになっても違和感がありませんが、チョルノービリは長年にわたりチェルノブイリとして慣れていたのでチェルノブイリに戻して欲しいです。よろしくお願い致します。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8356b494d3361b4bf054d5fd93007a35dfc8006b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]