事件概要:
2025年7月10日、結婚相談所「パートナーエージェント」が発表した調査によると、婚活中の会員311人のうち34.7%が奨学金を受給した経験があり、そのうち44.5%が奨学金の返済を相手に伝えることに抵抗を感じていた。特に25~29歳では77.
8%と高水準だった。保護者627人への別調査では、86.8%が「奨学金の返済が結婚に悪影響を与える」と回答。奨学金=借金という意識が強く、結婚を考えていた男性が恋人の母親に拒絶される例も報告された。返済期間は平均14.7年とされ、若者の結婚や出産への影響も深刻化している。
コメント:
夢を追い、努力して大学に進学する若者が、奨学金を理由に「借金持ち」として人格否定される――この現実に、私たちは強い疑問を抱かねばならない。そもそも、高等教育を受けるための制度である奨学金が、社会的なレッテルや結婚の障壁になっていること自体が異常だ。
問題の核心は、「奨学金=自己投資」ではなく「借金=信用の低下」とする固定観念にある。
背景には、高等教育を自己責任で背負わせる社会構造、金利・返済猶予制度の不備、教育への公的支出の低水準といった構造的問題が潜んでいる。
解決には、①給付型奨学金の拡充、②返済期間の柔軟化と所得連動型の導入、③「借金ではなく投資」とする教育の再定義と啓発活動が不可欠だ。また、結婚相談の現場や親世代への理解促進も並行して進めるべきだ。
「奨学金があるから不幸になる」――そんな時代錯誤な言葉がまかり通る社会は、努力する若者の未来を奪っている。その価値観こそ、今こそ根本から問い直されるべきだ。
ネットからのコメント
1、子どもが将来、お金がなくて希望の進学が出来ない、奨学金で多額の負債を抱えて社会人になると言うことがないように、保育園に預けてフルタイムしてました。寂しい思いをしてきたし、子どもにもさせてきたかもしれません。子どもが小さい頃は専業主婦でそばにいて、小学生や中・高生からパートで働いて…という考えの家庭は尊重しますが、それで大学は奨学金とか、あわよくば女子は子どもを産んで育てる間は収入ないから結婚相手に返済して貰おうとか、そういう考えだとしたらそのおうちの人とは結婚して欲しくない。
2、その根本にある考え方(親子共に)を警戒されるのではないでしょうか?学費だけでなく、自分の欲しいもの、やりたいことがあれば、先に貯金しておいてその範囲で賄う、これが基本だと思います。なければ借りればいい、という考え方は本人の後々首を絞めることになります。学費は高額なので、本当に経済的に難しい家庭で事前に用意するのは難しいかとは思いますが、成績が良ければ支給奨学金を得るという方法もあるので、まずそれにチャレンジするのがベターだと思います。
3、本人から見れば自分の人生の選択肢を増やすための奨学金。しかし他者から見れば返済義務のある借入れすなわち借金です。どんなに言葉を変えてもそれは事実。だから奨学金が悪いと言う話ではなく借金という自覚があるかどうかが大切かなと思います。借金を1日も早く完済するために節約やスキルアップからの昇給など自分で努力をしているかが1番気になります。奨学金というオブラート?な感覚で返済期限いっぱいいっぱいまで最低限しか返済せず娯楽に興じている人とは金銭感覚が違うなぁと思ってしまいます。
怪我や病気などイレギュラーなんていくらでも起こりうるのにそんな計画性のない金銭感覚の人と結婚は少し怖いかなぁ。子供の結婚相手の奨学金の有無よりその危機管理能力の有無が気になります。
4、相当な学生が借りていることは知っていますが、安易な奨学金は借りるべきではないと子どもには言ってます。理系や医療系なら就職に直結しますが、人文系の低い偏差値の大学であれば、借りる必要を感じません。また、地方の学生が、東京の文系の偏差値いまいちの大学に進学することもないと思います。大卒の資格が欲しければ通信や2部もあります。そこそこのレベルなら地方から東京に出る必要もなく、地元の県庁所在地程度で充分です。子どもの選んだお相手が、地方から東京に出てきて文系Fラン卒で奨学金抱えているなら、返済してから結婚すれば?と言うと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/00f29b4f884d6ca9b05f3c9a6f96a0a3f31b2c3f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]