事件概要:経済産業省は30日、ナフサ由来の化学製品在庫が国内需要の約1.8カ月分まで減少したと発表しました。従来の2カ月分から約1割の減少となり、イラン情勢の悪化で中東からのナフサ輸入が滞っている影響が一因とされています。また、3月の鉱工業生産指数は101.9で、前月比0.5%低下し、2カ月連続で減少。特にポリエチレンの生産は29.8%減少。定期修理の集中などによる生産減が背景であり、在庫活用により国内出荷は前月並みに維持されています。

コメント:一連の状況は日本の化学品供給体制が地政学的リスクや輸入依存に対して脆弱であることを浮き彫りにしています。イラン情勢の悪化や集中修理による減産、さらには在庫活用による一時的な供給維持など、根本的な問題に対する抜本的改革が欠かせないと感じざるを得ません。
まず第一に、多様化した調達先の確保が急務です。
特定地域からの供給依存を減らし、可能な限り国内生産能力を拡大することで、情勢変化に柔軟に対応できる体制整備が必要です。第二に、ナフサ分解炉設備の定期修理を計画的に分散して行うことで、生産への影響を最小化するさらなる改善が求められます。第三に、循環型資源利用やリサイクル拡大などを積極的に導入し、輸入依存を減らすサスティナブルな基盤を構築するべきです。
現状に頼るだけでは、長期的なリスクに対応するには不十分です。経済活動の安定と国益保護のためにも、日本が自立した高効率な化学品生産体制を確立する必要があり、それは社会全体の未来を守る鍵となるでしょう。
ネットからのコメント
1、石化業界で働いています。公式に「足りている」とコメントされている範囲がどこまでの業界を指しているのか見極めが重要と思われます。コロナ禍の石化素原料タイトな時期にもありましたがこういった状況の場合、基本的に食、医療、インフラなど、生活直結の部分へ供給が最優先されます。逆説的に言うとそれ以外の部分は「早急な供給の必要性に議論の余地有り」ということです。
残酷な話ですが、どれだけ経済を回している巨大な産業であったとしても、命に直結する業界でない限りは、優先順位が下がります。家が燃えている最中に水の配分や有効活用方法を議論しても意味はありません、命を脅かす目前の火を消すのが最優先です。代替原料、サステナブル原料、エコ原料、これらもほぼ全てナフサが深く絡みます。まだまだ生産効率の悪いこれらにナフサが回されるのは現実的ではありません。今は目前の火消しに注力が行っていると思われます。
2、現在日本に入ってきている原油をどれくらいナフサにするのかを知りたい。100万バレルの原油がネットを見る限り日本国内使用量0.3日分でガソリンを優先するのかインフラ整備に必要な基礎原料にするのか食品パッケージにするのか…いまは大手メーカーの在庫に頼っている状況でそのメーカーも減産、生産停止措置をとっていて先行き不安しかないのですが冬になる時にやっぱり節約だの行動制限とか言わないでくださいね。新たに他地域で武力行使が発生する可能性もある中で日本は悠長過ぎではないですか?
3、高市さん、まだ問題は無いと言っていますが、日本に入る石油が限られている以上、細く長く食つなぐことが必要ではないのか。先ずはガソリン補助金を止め、家庭のお出かけ用を減らす、オイルショック時の様に深夜のテレビの放送中止するなど、対策からすべきだと思います。
4、建築業界ですが、すでに一部資材は供給停止となっていて、工事がストップ・延期しているところも少なくありません。話を聞く感じでは、おそらく材料がないというより前倒しの注文が集中して現場に製品が出回りにくくなっているような感じです。見積すら上がって来ません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f32042386352222795b6be782fd5f8f773b06b61,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]